2020-01-01から1年間の記事一覧

(概観)人類誕生から邪馬台(やまと)国の成立あたりまで (19)

⑲ オスマン帝国までのテュルク系民族国家の系譜 この書き込みの第8回及び9回あたりで、テュルク系の民族の移動を少し書いたが、現在のトルコ人の直接の成り立ちそのものは、ほとんど書いていなかったので、ここでもう少しだけ掘り下げてみたい。 といって…

(概観)人類誕生から邪馬台(やまと)国の成立あたりまで (18)

⑱ ヨーロッパに侵入したその他のアジア系民族 一般には、フン族やモンゴル帝国のようにそれほど知られているわけではないが(?)、彼らと同様に、アジア地域からヨーロッパに進出(侵入)した民族は他にもかなりある(一部はその後定着も)。 以下に、その…

(概観)人類誕生から邪馬台(やまと)国の成立あたりまで (17)

⑰ フン族とは? 第8回で、中国北方の民族を取り上げた時、このフン族(Huns)と匈奴(Xiongnu)との関係を少し書いた。 つまり、4世紀後半にヨーロッパで暴れるこのアジア系の民族は、匈奴から分岐した北匈奴が、さらに西に流れて西洋でフン族と呼ばれる集団に…

(概観)人類誕生から邪馬台(やまと)国の成立あたりまで (16)

⑯ ゴート族 さて、ゴート族(Goths、形容詞はゴシックGothic)は、ヴァンダル人やGepids(ゲピッド?)と同じく東ゲルマン語群を話す民族だった。 しかし、いわゆるゲルマニアの域外に早い段階で出たので、古代ローマ人からは、スキタイか他の部族かと思われ…

(概観)人類誕生から邪馬台(やまと)国の成立あたりまで (15)

⑮ ゲルマン諸民族の動き 今回は、ゲルマン人の中の各部族の由来やその移動の経緯などを書いてみたいが、少し前の匈奴などのアジアの遊牧騎馬民族と同じで、このあたりの時代になると各民族(部族・集団)に関するウィキの情報量も相当多いので(ただし、部族…

筒美京平さん、本当にありがとうございました。 ”また逢う日まで”!

その死から、ちょっと時間が経過しましたが、おとといの土曜日に、NHKスペシャルでも筒美さんの偉大さを伝えてましたので、私も、少しだけ昔私が思っていたことを、感謝の意味を込めて書いてみます。 さて、私たちが、小学生や中学生の頃は、レコード大賞が…

(概観)人類誕生から邪馬台(やまと)国の成立あたりまで (14)

⑭ ゲルマン人(Germanic peoplesまたはGermani)の誕生 ここでは、ゲルマン人の主にその成り立ちに注目するが、ここも日本語に訳されていないものが多い(と思う)ので、英語のままで記載するのも多くなる。 まず初めに、Nordic Bronze age(北欧青銅器時代、…

(概観)人類誕生から邪馬台(やまと)国の成立あたりまで (13)

※今回は、いよいよケルト。 現在のアイルランドについての記述なども入れたので、この際、書体も少し変えます。 本当の疑問文の場合には?マークをいれたり、ハハなどを冗談や自嘲の際などに使います。 ⑬ ケルトの世界 ※ケルト人(Celts)の文章に入る前に一…

(概観)人類誕生から邪馬台(やまと)国の成立あたりまで (12)

⑫ ニューグレンジやストーン・ヘンジを作ったのは、どんな人たちか。 前回を展開を受けて、ケルトの前に、ストーン・ヘンジなどの巨石文化を作りあげたのはどんな集団なのか、それは、現在ではかなり解明されているようなので、そちらを先にみてみたい。 イ…

(概観)人類誕生から邪馬台(やまと)国の成立あたりまで (11)

⑪ ケルト民族はどこから来たか。 この歴史の投稿もだいぶ回を重ねてきた。 今回は、20年以上前にはとても興味を持っていたケルト人について書いてみる。 ただ、最近は、その後の情報を追いかけていなかったので、ウィキなどに新たな情報があるのかどうかが…

(概観)人類誕生から邪馬台(やまと)国の成立あたりまで (10)

⑩ 中央アジアに花咲いた魅力的な国・民族 今回は、月氏、バクトリア、ソグドなど、あのシルクロードなどとも直接関連する、東西の人的及び文化交流や物品交易で隆盛した中央アジアの民族・国々を扱ってみたい。 地域的な動きがあるので、うまく時系列で並べ…

(概観)人類誕生から邪馬台(やまと)国の成立あたりまで (9)

⑨ モンゴル高原・中国北方から出た諸民族の言語とある小さな民族の話 前回に書いた民族群の言語は、どれもモンゴル系かテュルク系(トルコ系)の言語であったと言われている。 これに、ツングース系の言語を含め、それらは、アルタイ諸語と呼ばれている。 こ…

(概観)人類誕生から邪馬台(やまと)国の成立あたりまで (8)

⑧ 匈奴など北方遊牧民族の興亡(紀元前5世紀頃から後9世紀頃まで) さて、今回は、中国北方やモンゴル高原などを出自とする遊牧民族を取り上げたい。 実質初めて、アジア系(ここで単にアジア系という場合は、東アジア系を指す)の民族群に焦点を当てるの…

(概観)人類誕生から邪馬台(やまと)国の成立あたりまで (7)

⑦民族の移動ースキタイ人の長い移動の旅(紀元前900年頃から紀元後200年頃まで) 続いては、小アジア(今のトルコ)にあった国々に何度も来襲した、元は黒海北岸を本拠にしていた遊牧騎馬民族の国・スキタイ(Scythia)を中心に、その移動と鉄器の伝達…

安倍ちゃんが、辞意!

このブログのヤフー時代に割といろいろ書いてきた、あの安倍ちゃんが、総理の職を辞しますね! さっき、テレビで生の記者会見の様子を見ました。 病気のためというから、相当な症状・状況なんでしょう、実際は。 ちょっと、顔も以前よりムクミがあるような?…

(概観)人類誕生から邪馬台(やまと)国の成立あたりまで (6)

⑥文明国への移動ーヒッタイトの場合(紀元前3300年頃から前1100年頃まで) 小アジア(今のトルコ)の地には、ヒッタイト(Hittites)の前に、ハッティ人(Hattians)などの民族が古くからいたらしいが、紀元前2000年前までに移動してきたヒッタイ…

(概観)人類誕生から邪馬台(やまと)国の成立あたりまで (5)

※この記事は、日本時間で8月20日に投稿しましたが、なぜか8月4日と前回と同じ日付になっています。 ⑤文明国への移動ーメソポタミアと小アジア近隣の動向(紀元前BCE約3500年~前150年頃まで) さて、これからは、いわゆる4大文明の時代に入って…

(概観)人類誕生から邪馬台(やまと)国の成立あたりまで (4)

”読む人知らず”の私のブログなんですが、念の為、ここでもう一度断っておきます。 すでに3回ほどつまらないものを書いていますが、これは、あくまで私の歴史観の備忘録的なものですので、どうぞ御理解を。 こっそり日記にでも書いておけば良いような内容な…

(概観)人類誕生から邪馬台(やまと)国の成立あたりまで (3)

③ 人種形成(世界各地に分散したホモ・サピエンスの変異)(約6万年前から1万年前頃まで) さて、世界中に分散したホモ・サピエンスであるが、すでに述べたように元の人数が極めて少なかったので、人口は著しく増加したが、皆、遺伝的には非常に似通った遺…

(概観)人類誕生から邪馬台(やまと)国の成立あたりまで (2)

② ホモ・サピエンスの出現と出(しゅつ)アフリカ(約30万年前から7万年前頃まで) 前回は、一応、ネアンデルタール人まで書いた。 まず、追加で言及しておかなければいけないのは、年代表記のことである。 近年、多くの科学的測定の結果、各事象がより以…

(概観)人類誕生から邪馬台(やまと)国の成立あたりまで (1)

唐突の感がありますが、これから、人類進化の過程から日本列島における最初の広域的国家形成のあたりまでの歴史を、好き勝手に私なりに書いてみようと思っています。 このブログは、ほとんど誰からも見られていないようなので、非常に気が楽ですし、一応まあ…

特に、もう書くほどのことではないのですがーーー

世の中のコロナ禍も日本や欧州などでは、かなり沈静化してきた感があるのですが、今日のニュースで、我が故郷・姫路の有名な秋祭り”灘のけんか祭り”が、今年は中止になったと聞きました。 たしか、10月14・5日の開催であるはず。 そんなに前に、中止の…

新型コロナウィルスによる死者、なぜ欧米やイランで多いのか?

いま世界は、この新型コロナウィルスによって、大いなる危機にひんしています、あらゆる面で。 私の住むここアイルランドでも、日に日に政府の対応が厳しくなってきています。 ホンの2・3週間前までは、2001年頃にアイルランドやイギリスで深刻な問題…

興味あるNHKのテレビ番組、土曜ドラマと「鶴瓶の家族に乾杯」

先週末から今週月曜にかけ、私にとって、かなり興味あるNHKの番組が2つありましたので、紹介したいと思います。 一つは、土曜ドラマという枠で、「心の傷を癒すということ」というタイトルのものです。 全4回あって、先週の土曜は、その第1回目でした。 …

姫路藩は、お城だけでなく、強力な水軍も保持していた!

ちょっとタイミングが、遅くなってしまいましたが。約1ヶ月前に放送されたNHKの「ブラタモリ」は、私にとって非常に面白く記録しておきたい内容でしたので、ここに書くことにしました。 私は、この番組は、普段、奈良県や京都市など日本史の極初期の関係の…