筒美京平さん、本当にありがとうございました。 ”また逢う日まで”!

 その死から、ちょっと時間が経過しましたが、おとといの土曜日に、NHKスペシャルでも筒美さんの偉大さを伝えてましたので、私も、少しだけ昔私が思っていたことを、感謝の意味を込めて書いてみます。

 さて、私たちが、小学生や中学生の頃は、レコード大賞が絶大な人気と権威を持っている時代でして(他の音楽賞がまだほとんど無い頃)、この私も姉たちと一緒に、大晦日はワクワクしながら、誰が取るのかテレビに見入っていたものです。 

 それで、大賞や新人賞などの各賞を獲得する歌手は、まあいろいろ出てきますが、この時同時に紹介される作詞家・作曲家では、この頃の私の印象では、同じ人の名がよく呼ばれるなー、というものでした。 そして、その中でも、この筒美京平さんは、まさに一番頻繁に呼ばれた人だったのでは、という印象がずっとありました。

 それから時代は流れて、その後、私は彼の名をほとんど聞くことがありませんでした。 しかし、今は、ウィキなどで過去のヒット曲が簡単に調べられる時代ですね。 そして、この度、そのヒット曲の数の多さに、改めて驚嘆したところです。 そのNHKの番組でも言ってましたが、彼はヒット曲を出すことに執着したが、彼自身は黒子に徹していた、ということなので、私のように数多くのヒット曲を口ずさみながらも、彼自身の名をあまり聞いてこなかった、と感じた人も大変多かったのではないでしょうか?

 さて、私が、好きな筒美さんの曲を挙げれば、”ブルーライトヨコハマ”や”木綿のハンカチーフ”や”さらば恋人”などキリがありませんが、やはり最高なのは、”また逢う日まで”です。 ひと時の別れの曲ですが、歌詞も曲も、本当に雄大で清々しく、中学生になったばかりの私にも、何か未来に希望がもてるような気分にさせる、そんな凄い曲でした。

 と同時に、この後も、このような素晴らしい曲がいっぱい出てくることを予感しました。 しかし、この予感は間違いでした。 この壮大さと爽快感、高揚感のようなものを持ち合わせたという点で、この”また逢う日まで”を超える曲には、私自身は巡り会えませんでした。(恐らく、マイナーな世界ではあったのでしょうが、誰もが知る大ヒット曲の中ではなかったと、私には。)

 以上、遠い昔に私が思っていたことを中心に書きました。

  

 筒美京平さんの死に、心から哀悼の意を表します。 素晴らしい歌の数々、本当にありがとうございました。