ウンのついた話。

 今からの話は、ラッキーなことがあったり、あなたの運が良くなるというような話ではありません。 ウンが付いたと書きました。 そう現物のウンコに関する話です。  ですので、その方面に弱い方は、ご遠慮を!
 
 もっとも、私は、運勢などとかは、全く信じませんので、私からそのような話が出てくるわけはないのですがーーー。
 
 で、そのウンのついたことというのは、これも先週の前半、まず、家の者が、トイレの流し(フラッシュ)がちょっと変だというので、いつもよくある(でも、年に1・2回というところですか)、大きなウンコとそれにも増して大量のトイレットペーパーの使用による便器近くのパイプの目詰まり(特に、誰かれのせいというわけではなく)だと思い、私は、ペッコんペッコんさせるあの器具(名前が出てこない、英語では、プランジャー)を使ってパイプの通りを良くしようとした、ということです。
 
 ところが、今回は、何回やっても通常のようにすっきりいきません。 まだ、便器の周囲に変な音がしたりしていて排水もちょっと遅い。 それで、家の外回りを点検し、排水溝の升(ます)のフタを取ってみると、汚水がかなり溜まっていました。 それで、もっと先の全体のパイプが集まる升を見ると、ここにも溜まっています。 つまりこれは、家と簡易浄化槽との間をつないでいるメインのパイプのどこかに目詰まりがあることを示していました。
 
 さあ、どうしよう。 ご承知のように、我が家は、土地だけは広いので、浄化槽の位置もかなり遠くにあります。 浄化槽は、この前作った錦鯉の水槽の後ろ約15メートルのところにあり、家からは、たぶん25メートル近く離れています。 この長いパイプのどこかに排泄物とトイレットペーパーの塊が、詰まっているのです。 中間地点に起こっていたら、ちょっと修理不能やなあー、業者呼ぼうかなー、水槽作ったから何かの圧力でもかかってこんなことになったんかなーーー、などなど考え悩みました。 実際、このパイプは、水槽のすぐそばを通っているはずです。
 
 思案していて、とりあえず最初に思ったのは、今ある溜まっている汚水を減らさないと、これから便器の方まで、汚水がだんだん溜まってくるということでした。 幸い、私は、錦鯉の池や水槽内のゴミをすくいだすための水用の掃除機のようなものを持っています。 この掃除機で、汚水を排水溝の升から吸い上げ、地面に流しました。 地面と言っても、雨水や鯉の水槽からの水が、庭の周辺に流れるよう、土地に凹みをつけているので、その凹みの流れに沿って、排出したのですがーーー。
 
 でもまあ、汚水の水分は、だいたい流れますが、やはり固形物的なものは残ります。 これは、あとで、手作業ですくいだし、周辺に捨てました。(まあ、あんまり具体的に書かないほうがいいでしょう。)
 
 それで、とりあえず、今日明日のウンコはできる、ということになったのですが(妻も、この時点でほっとしていました)、根本解決にはなってません。 4・5年前だったと思いますが、我が家のすぐ近所の家で、たぶん同じような目詰まりで、家の中に汚水が入ってきた、という悲惨な話を聞いたことがあります。 妻も、よく覚えています。 彼らは、業者をすぐ呼んだそうです。
 
 私は、業者を呼ぶのは出来るだけ避けたかったので、どうしようかとまだ思案していました。 業者を呼ぶと、高額を請求されるのは分かっているし、いつ来るかもしれないし(アイルランドですから)、それに、ナンカ私の鯉の水槽のせいかナンカ言われそうで、彼らを呼ぶ案は、最後の最後と考えていました。
 
 で、じっとしていても、埒(らち)がアカンので、とりあえず、いろいろある私のDIYの道具を使っているうちに、直径5ミリほどのしっかりした針金を使ってみることにしました。 この針金は、長さは十分あるのですが、奥深いところの目詰まりでは、針金自体が曲がってしまい、前に進まないだろうと思っていました。 でも、ホントの幸いに、4・5分の奮闘の末、パイプが通ったような感触が針金を通してありました。
 
 ヤッターでした。 確認のため、水を流してみましたら、スイスイ通ります。 そして、その水は、浄化槽に届いていきました。 ああー、良かったです。 業者を呼ぶ費用、恐らく日本円で、2万円は下らないでしょうし、前述のとおりいつ来るかもわからないし。
 
 結局、利用した針金の長さから推測して、この目詰まりは、家の方から6・7メーター以内のところで起こっていたようです。 まあ、これもラッキーでした。 もっと遠いところだったら、どうだったでしょうか?
 
 アイルランドでは、財政緊縮策で、数年前から新たな税金が出来たり、税率をあげるなどのことを、どんどんやってます。 固定資産税は、2・3年前に実質初めて導入されました。 消費税は、今は22%ぐらいだったかな、食料品は、5%ぐらいですが。 そして、来年からは、水道料金もいっせいに徴収されます。 今、そのために国中の水道管にメーターを付けています。
 
 まあ、こんなことがあり〜ので、私たち夫婦は、半分冗談でしたが、子供たちに、トイレを流すのは少なめにしてやー、みたいないことを言ってました。 次、すぐ誰かがオシッコをするのがわかる時は、自分のオシッコでのフラッシュはしない、とか。
 
 そやけど、今回のウンコ詰まりで、私たちは、そのような考えをやめ、従前と同じよう、毎回シャッーと流すように、と子供たちに再度伝令しなおしました。
 
 ウンコ詰まりの修理に業者を呼ぶのと、導入予定の水道料金では、やはり前者の方が、高くつくし、ずっと面倒ですから。
 
 それから、この関係では、アイルランド政府は、農村部に多い簡易浄化槽を登録制にし、今後は、料金を徴収する予定みたいです。 また、それらの浄化槽の保管状況のチェックも始めています。 これは、財政のためもあるでしょうが、環境保全の問題でもあります。 アイルランドでは、特に、農家の汚水処理がずさんだとして、EUからよくクレームが出ています。
 
 とにかく、今回、我が家で起こったウンの問題は、無事DIYで片付いたので、主夫の私としては、経費節約の上でも、本当に良かったです。 主夫(主婦)は、りっぱな仕事であるとは思っていても、やはり、給料をもらっていない私としては、こういうことで家計のためになることは、正直とても嬉しいものがあります。 
 
 では、最後に、今回の顛末の写真も少しありますので、見たい人は、どうぞ!
 
 
 これが、家の排水溝からの最終汚水升、汚水が見えますね。(左) 右写真には、その針金を通して、貫通したところ。 水用(鯉用)の掃除機も見えます。
 
 
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 これが、浄化槽。 中身は、見たくないでしょう。 液体成分は、モーターとパイプでさらに先に送られます。
 
 私は、数年に1回、固形物をスコップですくい上げ、一輪車で庭の周辺に散布していましたが、最近は、毎年しないといけなくなりました。 子供たちが、大きくなって排泄物の量も、ということでしょう。
 
 でも、自分で管理できるというのは、安心感がありますね。 臭いもそんなに大したこともないし、植物の肥やしにもなるし(?)で、クソ、いやウンもいいところがありますね。  
 
 みなさんも、どうか自分の排泄物の処理、一度考えてみてはいかがでしょうか? 日本の大規模な汚水処理場もいろいろメンテナンスなど、財政状況も踏まえ、大変になってきていると思いますがーーー。 では。