錦鯉飼育のための水槽作り ①

 さて、今日は、この魚を飼うための水槽を作ろうとしている話をします。 私は、すでに、平均的日本人の感覚で言えば、かなり大きな池を2つ、自分の日本庭園モドキの庭に持っていることは以前紹介しました。(2013年1月28日の記事など) 一つは、最深部1.5mくらいある錦鯉用の池で、もう一つは、深いところでも50~60センチの金魚用の池です。 金魚用の池の上には、太鼓橋があります。
 
 今ある錦鯉の池は、水量が約10m3(立法メートル)で、その中に13匹の鯉がいますが、いままで大きな事故もなく病気もなく順調に育っていますし、水質もこれまで特に大きな問題はありませんでした。
 
 しかし、簡易な作りため、維持管理にはかなり労力を用します。 ただまあ、今現在の私の体力からでは、何の問題もないのですが、これから先どうなるかわからないし、また、桜並木の木々が年々大きくなり、その落ち葉の数も半端ではなくなってきました。 つまり、落ち葉や散った花など、池に落ち込むいろんなゴミの処理も、当初作った6年前の予測を大きく越えてきました。
 
 でも、新しい池(水槽)を作ろうと思ったのは、突然のヒラメキで、この優雅な魚を水族館で見るみたいに地面よりせり上がった壁で囲い、その壁の一番上に手をおいたり、壁にもたれながら、のんびりと眺めていたい、という衝動が、突発的に沸き起こってきたのです。 今、まだ体力があるうちに、そういう大掛かりな土方仕事をやっておこうということもありました。 そして、上に書いたように、既存の池の問題もありました。 この計画している新しい池(水槽)ができれば、基本的にメンテナンスが非常に楽になり、私の代わりに妻や子供たちに、いつでも頼むことも可能になりますし。
 
 
 さて、実用的なものに入る前に、今回の構造物を私は、水槽と呼びます。 日本語では、池というのは、私の今鯉がいる池のように結構不規則な形で、庭の一部のものとしてのイメージがありますね。 で、魚の飼育や繁殖だけを目的にした長方形などの直線的なつくりの構造物は、水槽と呼ぶのが普通だと思います。 ただ、イギリスでは、庭にある池も、水槽のようなものも、皆、ポンド(Pond)という単語を使います。 アクエリアム(Aquarium)という単語は、水槽とか水族館などの意味で使われますが、この場合の水槽は、どうも全面ガラス張りでないと使っていないようです、家の中にある金魚の水槽のようなものに。
 
 でも、私は、日本人ですから、これから作るものは、水槽(aquarium)であり、池(pond)ではないと、イギリス人やアイルランド人に言うもりです。
 
 これから書くことは、興味ある人が非常に限られてくると思いますので、大半の訪問者の皆様とは、しばらく音信不通のようなものになるでしょうが、あしからず。 また、私は、アイルランド在住ですが、私が、錦鯉飼育の関係で連絡をとっているのは、北アイルランドやイングランドの業者などで、いずれにせよ正式にはイギリス人ということになりますので、この関連の記事は、「イギリス」という言葉を多用していきます。 アイルランドでは、錦鯉関連の産業は、全く無いに等しいですから。
 
 さて、そういう水槽で、錦鯉を見たいなあーという衝動は、去年の9月の終わり頃に起こりました。 ちょうど、姫路城の石垣つくりが、一段落した頃です。 で、妻に、「ちょっとまた、金のかかる遊びを始めたいけど、ええか?」みたいなことを聞き、了解を得てから、10月初めには、例の土掘りを始めていました。
 
 ここで、錦鯉を飼いたい人(初心者)のために言いますと、鯉を健全に飼うためには、鯉1匹に与えられるきれいな水の水量が多いほど、より健全であるといえます。 つまり、水槽の水を濾過(ろか)する装置をちゃんと設置することと、あまり多くの魚を容れないということになります。
 
 今回、私は、34m3(立法メートル、リュウベイ)まで濾過の可能なフィルター装置を購入する計画なので、まあ、30m3ぐらいまでの水量の水槽は、作れるわけです(やや少な目のほうが安全ですから)。 しかし、30リュウベイは、大きいですよ。 日本の大多数の方には、途方も無い大きさだと思います。 日本の錦鯉の本などには、「30リュウベイぐらいの水槽が要るね!」なんて、金持ちクラブの言動をしているのも多く見られます。
 
 でも、錦鯉飼育は、5リュウベイぐらいの水量があれば、7-8匹の錦鯉を大きく健全に育てられるので、例えば、水槽(池)の深さが、1.2メートルだとすると、長方形のサイズは、3メートル×1.4メートルぐらいのものでいけます。
 
 まあ、私の場合、土地だけは広いので、今度は、前の池とは反対の家の後ろに、その水槽を作ろうと、土掘りを始めました。
 
 とにかく、だいたいの枠だけ決めておいて、あとは掘れるだけ掘ろうという感じで始めました。 前の池掘りでは、掘りまじめてすぐに、岩盤に当たってしまいました。 今度のは、地上に壁を作るので、地下に掘り込む深さは、そんなに深くなくてもよく、70センチぐらいまで掘れたらいいなあ~と思いながら掘っていました。
 
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 下の左の段階で、前方後円墳の形に似てきて、ちょっと嬉しくなりました。 娘も、ちょこっと協力してくれたりして、見て通りのスコップ、ツルハシ、大型ハンマーでの手掘りが進んでいきます。 
 
 
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 次回へ。