錦鯉の水槽作り ② 土掘りとコンクリートの基礎打ち

 さて、水槽作りの土掘りに戻ります。 以前、イギリスの鯉専門の雑誌を読んでいて、新しく鯉を飼いたい人の多くが最初に直面する問題(特に費用の点で)は、掘った土の処分をどうするか、ということを知りました。 掘ることは、自分自身でもできるし、あるいは、業者に頼むこともできますが、出てくる土の処分は、また別途料金ということです。
 
 日本でも、ほぼ同様なことが言えると思います。 その土砂を自分の敷地内で処分できるほどの土地をもっている人は、あまりいないでしょう。 私の場合は、そのあまりいない方の人間の一人なので、この分の費用は、かかりません。 ただ、何事も自分一人なので、掘り起こした土を一輪車に入れ、原っぱの隅の方に運ぶのは、これまた体力のいる仕事でした。
 
 
 そうこうして、掘り続けていましたが、長方形の長い方で、やく7.5メートル、短い方で3.5mを少し超えたところで、大きな岩盤に出くわし、長方形のサイズは、これで限界のようです。 地下は、約65cmのところで、岩盤に出くわしました。 私の水槽は、周囲の壁の高さを地上90cmくらいにしたいと考えており、地下が実質50cmぐらいあれば、目指している水槽の深さ1.4mになるので、7そこまで掘れたのは、まずまずでした。
 
 
 その掘った穴は、こんな感じです(下)。 思ったより早く仕事が進み、3週間ぐらいで、ほぼ掘れてしまいました。 だから、10月末には出来ていました。 膝の痛みも多少でましたし、長靴は、この間だけで2足だめにしましたが。
 
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 大きな岩盤に出くわす前にも、けっこう単体の大きな石が出てきましたが、これらは、ハンマーで割りました。 余談ですが、この大きなハンマー、10年以上使ってましたら、今回、鉄の部分と柄の部分の境界あたりで、プツンと折れてしまいました。 強い材質でしたので、信じられませんでしたが、やっぱり、使い過ぎでしょうか。 こんな感じで、割ってました。 エイ
 
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 それで、サイズは、自ずからだいたい決まってきましたので、つぎは、コンクリート・ブロックを積むための基礎作りです。 基礎にする部分は、さらに約30cmぐらいの深さと幅の溝を掘り、コンクリートを流し込むことになります。
 
 で、その前に、今回の水槽では、底抜きと呼ばれるプラスチックの形もサイズも洗面器のようなものとそれに連結したパイプをあらかじめ設置しておきます。 この水槽底の洗面器から、汚れた水が、パイプを通して、ろ過器(フィルター)に流れるのです。 下写真の上にの伸びたパイプが、将来、フィルターに連結されます。 このパイプは、強化プラスチック製で、イギリスでは、プレッシャーパイプ(pressure pipe)と呼ばれています。
 
 この水槽は、床面積が、かなり広いので、本当は、この洗面器のようなものを2箇所ぐらい設置したほうが、いいのかもしれませんが、私の設置しようとするフィルターの処理能力が十分あることと、もともとそのフィルターは、1つのパイプからだけしか水を導入できない構造になっているということで、パイプは、一つです。 フィルターの詳細は、いずれまた。
 
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 こういう洗面器やパイプが、私のところに届いたのは、11月末ごろでした。 業者間の手違いなどで遅れました。 それで、基礎のコンクリート打ちなのですが、溝(トレンチ)と言っても、かなり長い溝になりますので、コンクリートの量も半端ではありません。 今回は、業者にミキサー車で持ってきてもらいました。 1㎥のコンクリートを流し込みました。 
 
 ミキサー車が、帰った後、一人で、コンクリートを振り分け、ならし、上面をできるだけ水平にする作業は、けっこうキツいので、DIYでやられる方は、誰か協力者を得たほうがいいでしょう。 私の場合は、ところどころ岩盤もあるので、遠隔操作(まあ、長い木材を使っただけですが)で、離れた箇所の水平ぐあいをチェックしたりもしました。
 
 業者に頼めば、ショベルで簡単により深く掘ってくれるので、そんな手間はいらないのですが、ただ、お金がいるだけです。 こちらのコンクリート1㎥は、約200ユーロでした。 ここまでで、一つの大きな区切りが出来た感じです。 2013年11月末ごろ。
 
 
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