差別より、もっと怖い日本の現実!?

 主夫のことに関して、書こうと思っていましたが、それよりはるかに大きな問題が、今の日本に横たわっている現実があることを改めて知り、ちょっと書き方を変える必要に迫られました。
 
 ただ、その前に、その大きな日本の問題の前では、もう小さく見える部落や差別の問題ですが、もう一言だけ、書かせてください。
 
 今回、このことについて書こうとしていた時、ネットなどで、改めて被差別部落のページなどを見てみたら、作家の中上健次と将棋の坂田三吉が、部落出身と出ていました。 中上健次の本は、1、2冊だけしか読んだことがありませんでしたが、その才能の評判とともに、都はるみなどと仲良くしていたなど、人権派の作家としても知られていたので、私は、好感をもっていました。 でも、その本人自身が、部落出身であるとは、今度まで知りませんでした。 それゆえ、私にとっては、本当に誇りに思える素晴らしい作家になってしまいました。 彼の全作品を読みたいと思います。

 それと、坂田三吉です。 これも知りませんでした。 突然ですが、皆さんは、初代 桂春団治をご存知かと思います。 これも、有名な方です。 この人の本名は、皮田(かわだ)藤吉という名で、しかも、実家の家業が皮細工をやっていたそうです。 この人は、部落出身とは、出ていませんでしたが、この苗字と職業であるなら、部落出身であると99%言えるでしょう。 私は、もちろん、彼を貶めているわけではありません。
 
 私の言いたいのは、芝居や歌によく登場する坂田三吉と桂春団治という大阪・関西の最も偉大なヒーローの二人が、ともに部落の出身であるという、事実です。 こんなに誇らしいことはないでしょう。 そう、もし、私と同じ部落の出身の若い方が、このブログを読んでいたら、このことからも、どうか勇気を得てください。

 さてさて、話は大きくかわり、当初、 私が、書こうとしていたのは、少子化を食い止めるためにも、「主夫」という職業の選択を、日本の男も女ももっと考えなければならないのではないか、ということでした。 ただ最近、今は「イクメン」と称する育児を手伝う男性が増えているというニュースを聞き、この点では、やや安心していたのですがーーー。

 けれども、私が、ここ1-2週間書いてきた差別の問題など吹っ飛びそうなほど、超少子高齢化とそれに付随する多くの寂しい現実が、今の日本にあるのを見て、「2050年には、今のような日本の国は、間違いなく存在しないなあ~~~。」と感じています。
 
 自殺者年間3万人以上、孤独死同じく3万人以上、将来、生涯独身の男性が全体の3分の1、女性が4分の1など、という数字を見せられた時、この国を誰が支えていくのだろうかと、誰もが深刻にならざるを得ないと思います。

 今の永住外国人の参政権の付与という小さなことですら、忌避の感情を多くの人が持っているようでは、この国への大量の外国人の移住などは考えにくい。 かといって、今の国民だけで、今のこの国の制度で、大幅な少子化の改善を期待するのは、ほとんど無理でしょう。

 私は、1年か2年に一度、日本に里帰りしますが、帰るたびに、この国は、とても安全だなあ、と感じます。 それは、施設や設備が完備充実しているというのではなく、通りを歩いている人たちが、皆、か弱そうな中高年ばかりに見えるからです。 東京や大阪のど真ん中以外は、どこもそうでしょう。 これでは、元気がよくて悪い心根の外国人などにとっては、格好の犯罪の穴場になるなあ、と感じます。 

 本当に、この国は、どうなるのでしょうか。 高速道路を無料化してどうするの。 高速代は、確かに日本のは、高すぎたけれど、無料までしなくても。 それは、どちらかと言うと、高速を利用するというまだ、お金の余裕のある人たちに、さらなる恩恵を与えるというようなものです。 いままでの3分の1ぐらいの料金体制にして、そのお金を福祉や生活保護に回したらどうですか。 結局、最低保障が弱いから、多くの人が、子供をいっぱい産めなくなっていると、思うのですが。 年金とか、すべてを含めて。 どうでしょうか。