まずは、アイルランドについて

  昨日の初日から、一夜あけて書いてます。 いろんなことを書きたいと思うのですが、何から始めていいやら。 でもまあ、まず、今の私が、多くの日本の方よりちょっと詳しく知っているこのアイルランドという国のことを書こうかと思います。 若い人で、この国に興味のある人もいると思うのでーーー。

 ただその前に、趣味のことで、もうひとつだけ書きます。 それは、テレビを見ることです。 ニュース、教養番組、お笑い何でもこいです。 こちらでは、jstvというヨーロッパをターゲットにした日本語放送局があり、nhkの番組は、ほとんどすべて、そして、民放の人気のあったドラマも放送されます。1局だけですが、結構良質の番組編成なので私は好きです。 たまに日本へ帰って見るテレビは、民放を中心に騒がしすぎますね。 ということで、日本の情報は、毎日同時放送ニュースで得ています。 民放のドラマは、ヒットしたものが3-6ヶ月遅れぐらいでjstvから流れます。 今私がよく見ているのは、”アイシテルー海容”という稲森いずみさん主演のドラマです。 同じ年頃の子供を持つ親として(非常によく使われるフレーズですが)、このドラマを真摯に見ないわけにはいきません。 テレビのこともまた詳しく書きたいと思います。

 それで、アイルランドのことですが、実は、最新のニュースとして、今、この国もヨーロッパもとても強い寒波にみまわられています。 日本もちょっと寒い冬になっているように聞きましたが、こちらは、すごいです。 アイルランドは、汽車やバスなどの公共機関があまり発達しておらず、多くの人が、車を利用しています。 でも、この寒波の影響で、路面凍結・積雪などのため、道路は完全に麻痺。 実は、昨日から、子供たちも冬休み明けの新学期だったのですが、休校となり、来週月曜日からの仕切り直しとなりました。 月曜日以降の情況もわかりません。 まあ、子供たちは大喜びしていますがーーー。

 この寒さは、50年に一度ともこちらでは言われています。 私の住む地域では、クリスマス前あたりからずっと最低気温が、マイナス3~8度、最高気温は、0~+2度前後です。 当然こんな低温は、私の知る範囲ではありませんでした。 ただでさえ、不況のアイルランド。この寒い冬は、この国の経済により打撃を加えるものと思います。 
 
 アイルランドは、アジアでいうと、サハリン(樺太)の北半分ぐらいの緯度に位置します。 だから、例のメキシコ湾流がないと、ほんとはとても寒いところなんですが、例年は、気温上は、東京や大阪の冬の気温とそんなに変りません。 ただ、こちらの冬は、その湾流による暖かくて湿った空気の影響で、いつも曇天で暗く、また風も強いし日も短いときています。 だから、体感温度は、もっと低い感じです。 
 冬のアイルランド(11月から3月ごろ)は、普通の日本人にはきついですよ。 一転、この国の夏は、私は好きです。真夏でも25度を越える日は、数えるぐらいです。 運動する私には快適です。もう、日本の夏には耐えられません。 ただ、海やプールで泳げるなら別ですが。 だから、沖縄は大好きです。
 
この国は、サイズも人口もちょうど北海道を少し小さくした感じです。 イギリス領の北アイルランドを含めると、つまり島の大きさは、北海道より少し大きくなります。人口は約400万人、スコットランドとかウェールズやフランスのブルターニュ地方と同じ、ケルト系民族が大半です。 言語は、英語ですが、アクセントがかなりアメリカ英語と違うので、慣れないと戸惑うでしょう。 と偉そうに言ういう私も、しょっちゅう戸惑ってますがーー。 英語以外に、ケルト民族の古い言語で、こちらの人が、アイルランド語と呼んでる言葉も、一部の辺境の地で実際に使われていますが、そういう人たちも英語も使うので、また、そのほかの理由からも、このアイルランド語という言語の将来は、はっきり言って厳しいと思います。
 
ご存知のとおり、宗教は、熱心なカトリック。 90%以上の国民がそうです。 あと、数%のプロテスタント系住民やその他がいます。 余談ですが、この国では、センサスという5年ごとに各家庭に国勢調査のような調査表が送られてきて、氏名・年齢の他、職業や信教の項目など、詳しく書き込みます。その前回のセンサスで、私は、自分の宗教を、半分冗談でzen buddhistつまり禅宗と書きました。私の場合は、まあただ、禅の考えかたに興味があるといった程度なんですが、とにかく、このアイルランド国内で、禅宗の人は、わたしを含めて何人いるのか興味あるところです。

 アイルランドで、数ヶ月以内の旅行に来る人は、それはそれで楽しめると思いますよ。 でもそれは、世界中どこに行ってもそうでしょう。 旅行者という身分で、その土地のことを積極的に見たり知ったりしたいという意志があるので、何事も新鮮で肯定的に見えるからです。 
 でも、数年以上その国に住み、そして、その国に家を建て、近所づきあいをし、子供を学校に行かせたりする社会活動が絡んでくると、事態はそう簡単ではありません。 まあ、私も日本での仕事をやめ、選んでこの国に来たのですし、妻の母国、子供たちの生まれ育っている国なので、そんなに否定的なことは書きたくありません。 でも、私も私の価値観がありますし、もう、その価値観を柔軟に変えられる程、若くもないので、今から、私の思っているアイルランドについて書いていきます。 では、それは、ちょっと休憩して次回より。 ポテチン。