最近の二つの訃報から  皇族の②

 ワールドカップが始まると、ブログどころでは、という人も多いし、我が家も息子を中心に、私も多少そうなりそうなので、この記事を何とかそれまでに書いてしまいます。
 
 今週の初め、数少い皇族男子の一人も、死んだ。 比較的若い人だった。 彼の死自体は、私には、なんの感慨もないが、この死は、この日本国の王室(皇室)のあり方がどうあるべきか、を考えさせられる新たな機会になった。
 
 この死去の報道ニュースに関連して、2.3他のニュースを見てみたら、いまの安倍政権は、女系宮家の新たな創設に反対らしい。 そして、もちろん、あの小泉さんが提唱した女系天皇の構想にも当初から反対のようです。
 
 つまり、この安倍ちゃんの頭には、明治からの男系でコチコチの天皇制の継続しかないのでしょうなー。 彼が、前回5.6年前に政権についたときのキャッチフレーズは、「美しい国、日本」というものでした。 彼にとって、美しいのは、男系で固めた硬直した(そして多分懐古調の、もっと言えば、軍国調の)皇室(王室)なのでしょうなーーーー。
 
 しかし、本当に、男系だけで大丈夫ですか?  いまの皇太子より若い男系皇族は、二人だけですよ。それも同じ家の。 これでは、遺伝的にも、どうも発展の制約があると思うがーーー。 
 
 私は、以前、このブログで、政府が宮家を増設したい意向があると知り、反対の意見を書いた。 今の日本で、新たに作った宮家の者から天皇が出たとしても、その人にいままでと同様の敬意を持てるのかという点と単に国家経費の節約という観点から。
 
 しかし、仮に日本の皇室を、どうしても存続させたいというのであれば、私は、女系が関わる方が、はるかに良いと思っています。 もちろん、女性の天皇もOK. でも、見てきたニュースの中には、今残る宮家の女性の本心は、やはり、一般人として生きたいというものであり、名字(苗字)をもらって、普通に暮らしたい(護衛なんかつけないで)というようなものでした。 別の女性は、つい最近、婚約発表しましたね。
 
 想像できます。 今のこの日本社会の皇室・皇族に対する雰囲気の中で、皇族として生きていくことの大変さ・鬱陶しさを。 少し前の報道では、皇位継承第3位の男子が、皇室が普通行く学習院系の学校ではなくて、違う小学校を行きだしたため、いろいろイジメみたいなゴタゴタがあるようなーーーと。 そりゃー、でも、その周りのクラスメートの子やその親にしてみれば、大変、気を使いますわなー。 少しでもトラブルを避けようとすれば、近づかないこと、これにかぎる。
 
 そのような学校を選んだ両親の責任でしょう、もし、本当にゴタゴタがあるなら。
 
 こういう感じで、一般人の皇室への感覚は、非常に形式的で畏敬的であり、けっして親近感のあるものではない、と私は思っています。 最近、NHKのある研究所の調査で、天皇へ「好感」や「尊敬」の感情を持つ人が、それぞれ30%ぐらいあり、「何も感じない」という人の割合28%(ぐらいだったか)を超えたという記事がありました。 「反感」というのは、1-2%でした。 でも、5年前の調査では、「何も感じない」という火の割合は、40%ちかくいたようです。
 
 ただ、好感度が増した今回の数字にしても、これは、ある程度、皇室との距離をおいたところからみた時に感じるものであって、上に書いたように、もっと近くに来られたら、あるいは、女系宮家の人と付き合うというような立場になれば、はたしてどうでしょうか?
 
 少し前にも書いたと思いますが、今の私は、今の天皇と一言だけですが、言葉を交わしたということもあり、親近感的なものを持っているのも事実です。 また、歴史が好きなので、〜〜天皇の歴史だとかをよく考えたりしています。 恐らく、そういう天皇に「尊敬」や「好感」を持っている平均的な日本人よりは、もっともっと今の天皇制や歴史上の天皇のことが、いつも頭のどこかにコビリついていると思っています。
 
 だから、以前にも書きましたが、今のこの硬直的な天皇制が、無くなる方が、私は、日本の真の民主主義のためには、いいと考えていますが、ただ、皇室を残すというなら、もっと開かれた明るい皇室にしていくのが絶対条件だと思っています。
 
 モナコの王室の者は、テレビ番組の司会をしたりします。 スキャンダルにも大っぴらです。 あそこまで行く必要もないけど、日本のは、本当に硬直しすぎて、息苦しいーーー、皇室に対するパロディーなんか、あってもいいでしょ!?
 
 私が、こんなことを書いていると、こいつは、日本の皇室をナント見てる、なんで素直に敬意を表せないのか、と強く憤る人も多いかもしれません。 
 
 でも、ヨソの国の出来事なら、どうですか? タイのデモや暴動、クーデター、なんか変ですね。 でも、タイの国民皆、国王に敬意を表しているとのこと。 そやったら、ナンで、国王は、人民をもっとうまく誘導せんの?? 
 
 中国の共産党1党支配、怖いですね! アメリカの諜報活動、腹立ちますね。 アイルランド人は、カトリック教会が度々スキャンダルを起こしても、日曜の礼拝をやめようとはしない(少しずつ、減ってきてはいますが)、変ですね。 イスラムやユダヤの教え、極端ですねー! インドのカースト制度、ひどいですね。 と、ヒトのことは、よく見え判断できるけれど、我々日本人も、外から見れば、かなりイビツですよ。 特に、皇室への態度や報道規制などは。
 
 今日、私が言いたいことは、特に安倍さんにですが、この今でもかなり硬直的な天皇制観をこれ以上そういうものにするな、ということです。
 
 これも、最近、新聞では、天皇のお言葉として、天皇が、「戦後、我が国の民主主義は、現行憲法のもとで、多くの人たちの努力によって培われた。 また、外国人の協力もあった。〜〜  」(大意だけです、かなり違った文章だったでしょう、本物は)のようなことを言われたらしい。 しかし、NHKは、この現行憲法ウンヌンのところは省略してこのニュースを流したらしく、それは、安倍首相の指図であった、みたいな記事がありました。 指図があったかどうかは別にして、NHKが、その部分を報道しなかったのは確かのようです。
 
 私は、今の天皇が、外国を含めた多くの戦没者の慰霊地に訪れたいという意向は尊重しますし、自分たちの墓は、小さくていい、火葬がいいなどと言うこと自体、素晴らしいと思います。 天皇は、この国のことを「にほん」と発音する。 安倍さんやNHKとは違う(NHKは、以前からですが)。
 
 そういうことで、もし、今の天皇が急に亡くなったら、安倍さん、どうずるの? あなたの言う、たった明治維新からできた絶対男系天皇制を推進したいがために、国民の意識が、さらにアッチの方へ遠ざかっていってしまっては、何にもならないような気がしますがーーー。
 
 最後に、私のこのような意見は、でも、かなり多くの人の素朴な意見だとも思っています。 ただ、皆、口に出さないだけーーーーーーーーー。  
 
 さあ、今夜のサッカーに備えよ。 この時だけは、ニッポン、チャチャチャ!を許しましょう!?
 (掛け声・音楽ですから、多少の発音の変化は致し方ない!)