セント・パトリック・デイのパレードは、もっと暖かい時期に変更すべし!

 昨日は、こちらアイルランドの一番大きな記念日、Saint Patrick’s Day(セント・パトリックス・デイ)でした。 日本語では、聖パトリック記念日とかセント・パトリック・デイとか言われているかもしれませんが、正確には知りませんので、失礼。
 
 今では、東京などでも、この日にパレードをする人が増えてきているようなので、この記事を読んでいる方の中にも、ご存知の方もおられるでしょう。 私は、このブログで、この日のパレードのことを過去に紹介していたと思っていたのですが、そうではないようなので、今ここに少し書きます。
 
 この日、本国アイルランドでは、首都のダブリンを初め、国中の町や村で、大小さまざまなパレードが催されます。 私も、最初に来た20年前から今まで、実際のを見たり、テレビで長時間観覧したりしてきました。 でもまあ、最近は、もうほとんど関心がありませんでしたが、ただ今年は、子供たちの小学校が、一番近い町のパレードに参加することになったので、そのパレードを見に行きました。 
 
 それと、私の妻は、美術教師ということもあって、毎年のように、このパレードの出し物になる大きな人形などを生徒と一緒になって作り、彼女たちの高校のある町のパレードに参加しています。 去年もそうでした。 今年は、彼女は、その役がなかったのでリラックスして、子供の行進を見たというわけです。
 
 しかし、いつも、私は、ボヤいているのですが、何故、こんなにまだ温かくなっていない時期、風雨が激しい天候の多いこの時期を選んで、この人たちは、パレードをするのか、理解できません。 私の勝手な推測なのですが、こういう催しのオリジナルの形は、もっと聖職者たちを中心に、我慢比べのような行列行進的なものだったのではないか、と思うのです。 それならば、このまだ春にならない時期に、外で歩き回る意味がわかるのですがーーー。 
 
 実際、以前書きました、私の家からそう遠くないクローパトリックという聖山への山登りは、主として夏場におこなわれますが、以前は、多くの人が、裸足で登っていたのです。 おそらく、このパレードも、そういう修行僧的な鍛錬のイベントとして出来たのではないか、と思ってしまうのですが、これは、まあ、彼等ほど悪天候に強くない、この日本人の私の根拠のない推測にすぎないでしょう、たぶん。
 
 こちらの昨晩のニュースで、東京のパレードの様子も紹介していました。 おそらく、日本では、アイルランド人の多くいる、そして、アイルランド・パブの多くある東京以外では、このパレードはないでしょうが、東京のこの時期の天候なら、パレードもそんなに苦痛ではないでしょう。
 
 このセント・パトリック・デイは、日本で言えば、お盆に近い感じで、多くの海外移住した親戚などが、アイルランドに帰省してきます。 そして、数日間、親族間の結束を高めると言った感じです。 このパトリック・デイは、アイルランド人であるというアイデンティティを、強く再確認させる日であることは、間違いないようです。
 
 ただ、アイルランド人自身も、新聞などでよく書いていることですが、この国の人間は、まあ、悲惨な過去のせいか、自己防衛が強く、そして、自己賛美が甚だしい。 それが、時には、多民族や外国人に対する過剰な反応となる感覚につながるーーー、とか言うような。 
 
 私なんかも、個人的に気をつけなければいけないことですが、こういう気質といおうか意識は、抑圧された民族や人たちに時として見られる傾向です。 自分の被害者意識と自己賛美の感覚が麻痺すれば、あぶないことになるかもしれない、ということでしょう。
   
                         パレード前の子供たち                        
イメージ 1
          イメージ 2
       
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
        パレード始まりました。 雨降ってきました。  ガンバレ、ちびっ子たち!
イメージ 3
イメージ 4
      
 
 
 
 
 
 
 
 
 
                            
              イメージ 6トレーラーにいろんな屋台や物をのっけるのが、常套手段です。
イメージ 5
 
 
 
 
 
 
 
 
        
 
                  
 こういう中国風のダシも、最近は、よく見かけます。
イメージ 7
      イメージ 8