ウサギとカメとオオカミと英語のお話。

 我が家の周囲で見られる動物で、もれていたものがありましたので、書きます。 
 
 例のラットとマウスと英語では分類されている大小のネズミ類は、やはりどこにでもいます。 そして、日本では、まず見られないのが、英語でヘアー(Hare)と呼ばれ、よく髪の毛のヘアーと同音異義語として英語の試験問題なんかにでる、大型で足長のウサギがいます。
 
 中学生の頃など、何でこんな見もしない、ほとんど生息してない動物の単語を覚えないといけないものなのか、とボヤいてましたが、英語の本国のイギリスやアイルランドの田舎では、おそらく、ラビットと言われる小型のウサギよりも、よく目にすると思います。
 
 私も、夏場など、犬を外へ散歩に連れていく時に、より細い田舎道を入っていくと、ショッチュウ、この後ろ足が長くカンガルーみたいなウサギに出くわします。 かなりの大型なので、よく見えますし、逃げていく姿も豪快です。
 
 このヘアーというウサギは、実は、あのイソップの「ウサギとカメ」の話のウサギです。 つまり、英語では、この物語のタイトルは、ウサギは、このヘアー(Hare)で、カメは、トータス(Tortoise)という単語を使っています。 ご存知だった方もいるかとは思いますが、日本人がよく知るラビット(Rabbit)とタートル(Turtle)という単語ではありません。  
 
 日本のペットショップなどで見る小型の可愛いウサギからは、このイソップ物語のそんな長距離を走るウサギを想像しにくいのですが、皆さんが、このヘアーを見たら、よりよく納得すると思います。
 
 カメの方のタートルは、海ガメの意味ですから、「浦島太郎」には出ても、ここでは出ないのが当然でしょうけれど、この陸ガメのトータスという単語は、たぶんイギリスやアメリカでは、トータスというカタカナに近い発音をされていると思いますが、ここアイルランドでは、少し違うようです。 トータイスのような音に、よりスペルに近い感じになります。 
 
 たぶん人によって異なるので、私も正確なことは言えませんが、このようにアイルランド英語では、ときどきイギリス英語とも全然違う発音をする単語があるので、私のような完璧な英語を持たない者は、よけい苦労します。
 
 トータスという言葉を聞くと、音楽バンドのウルフルズのボーカル、トータス松本が出てきますね。 私は、例のとおり、あまり彼等のことを知らなかったのですが、このトータス松本が、兵庫県の(旧)黒田庄町出身ということを知り、少し興味を持ちました。 黒田庄と言えば、播磨の東北部で、丹波に近くなります。 ここは、農業・畜産が盛んなところで、この私も県の職員として、和牛などを見に何回か行きました。
 
 トータス松本も、黒田庄の人間としての意識が強いようで、私には、好感が持てます。 今日は、アイルランドの野生の動物の話から、トータス松本のことになりましたが、まあ、彼等もオオカミ(ウルフルズ)なので、これで「ええねん」ということにしておきましょう。
 
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   これが、ヘアー!
   尻尾が白いので、後ろ姿も印象的です。
 
 
 
 
 
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