右翼の活動は、ほんとうに皇室のためになってるか?

 天皇制のことをちょっと書きましたが、私のような極端な意見(?)ではなく、もう少し実状を、私なりに見たいと思います。 その前に、今週、いっぱい記事を書いているのは、こちらでは、学校が中間休みに入っていて、子どもたちや妻は、ハロウィーンの次の朝、妻の実家へ行き、私は、一人暮らしを謳歌しているからなのです。
 
 さて、現在の日本では、だいたい60~80%ぐらいの国民が、現状の天皇制の存続を支持している、というような様々な調査の結果がありますね。 この数字は、きちんと受け止めなくてはならないと思います。
 
 ただ、この多くの天皇制擁護の人たちの中の大部分は、ただ何となく現状のままでいいとか、あるいは、特に興味や尊重の念はないが、今のままでイイジャン(初めてこの関東弁を使いました!)みたいなことであろうと思います。 そして、そのような人達の多くは、さらに、もうちょっと庶民が親しみを持てる皇室・天皇制になってほしい、と強弱の差はあれ、感じていると思います。
 
 我がアイルランドのとなり、イギリスの王室は、まあ英語の母国で、アメリカ人の中でも結構崇拝者がいるなどということもあって、世界で一番注目を浴びている王室であるというのは間違いのないところだと思います。 それでも、この英国王室に関しては、数々のスキャンダルがあったこと、そして、いまでも継続中であることも多く人が知っているとおりです。 
 
 私が一番スゴイと思ったのは、今のチャールズ皇太子が、ダイアナ妃と別れる前、カミーラと仲良くなって、彼等の電話が盗聴され、公開されたもので、その内容は、チャールズが、「私は、あなたの下着の中に、潜り込みたい。」みたいなものでした。 私も聞きました。 びっくりのびっくりでした。 その後、チャールズ・ダイアナは、別れ、ダイアナは、自由気ままな生活を欲し、そして、死にました。 
 
 彼等の2人の息子たちも、相変わらずスキャンダルを発信していますね。 日本では、どれくらいの報道があったか知りませんが、ケイト・ミドルトン(こちらでは、この呼び方を、いまでもよく使います)の私的なバカンスでのトップレス姿の写真をフランスの雑誌が取り上げ、大きな報道になりましたし、次男のハリー(でしたかね?)のラスベガスでの乱痴気騒ぎの報道も、つい最近ありました。 
 
 こんなことがいくらあっても、イギリス人の過半数は、やはり王室に親しみを感じ、支持しているようです。 日本では、どうでしょうか。 まず、雅子さんに関する報道は、ありますが、やはり、かなり表面的ですね。 皇太子夫婦が、長い間子供が出来なくて、その後、今の女子が誕生した。 また、皇太子の弟夫婦も、小泉元総理が、女性天皇の話を持ちだしたとたんに、彼等に男の子が生まれた。 この辺のことは、外国や海外に住む日本人の間では、いろんな噂が飛び交いました。 おそらく、日本でもネットの世界では、そうだったでしょうがーーー。
 
 我々は、今、中国で、当局に不利になることは、この国はすぐ検閲がはいると、批判的に見ますが、日本でも、皇室報道などは、かなり大きなメディアを中心に規制をきかせているのが、実際だと思います。 
 
 それともうひとつ、私が、よく思うのは、右翼の存在です。 この人達の街宣活動、いや存在そのものは、本当に、皇室のためになっているのか?ということです。 私は、逆の効果を考えています。 つまり、多くの日本国民から皇室の存在を、より遠いものにしていると。 皆、右翼は怖い、だから、彼等が言っていることにも関与したくない、というような。 
 
 右翼の構成メンバーは、いろいろあると思いますが、一部は、ヤクザ者の関与が言われてますね。 その中には、部落出身者や在日の者もいるでしょう。 ある人は、こういう人たちは、本来、天皇制に反対する立場の者でなければならないが、その逆のことをしている、これは、彼等の屈折した心理の表れである、と言います。 
 
 たぶん、そのようなことでしょうし、一人ひとりの本心がどこにあるかは、わかりません。 でも、私は、前回の記事に書いた、部落に関するSF小説みたいなことを、この右翼の行動にも感じることがあります。
 
 『それは、誉め殺し作戦です。 以前、彼らが、竹下登らの政治家にしたように、彼等は、皇室に対しても、終始一貫、この誉め殺しのような行動に出ていて、皇室を庶民の感覚から遠ざけているのではないか、と。 そうであれば、在日や部落の右翼の存在の意味が、よくわかる。 彼等の究極の目的は、天皇制の廃止にあるのではないか。』と。 
 
 まあ、こんなタワゴトは、マコトではないですよね。 こんなことを言ったら、耳元で、彼等の拡声器を通した
怒りの声を、浴びせられるかもしれません。 でも、それほど、彼等の行動は、一般人には、ウトいものになっており、皇室のものになっていないことを、自覚してもらいと願わずにはいられません。
 
 今日は、かなり客観的な意見を書いたつもりです。