「日の丸は、美しい。」と、娘も言いました。

 昨日、アイルランド人の愛県心のことを書きましたが、もちろん、この国の人は、愛国心も旺盛で、例えば、サッカーやラグビーの世界大会などで、アイルランドが勝ち進んでいくと、庭先や車に付けるアイルランド国旗が、徐々に増えていきます。 地域レベルやスポーツクラブの場合も同様です。 そのように、この国の人にとっては、旗を掲げることで、集団への帰属意識を高めているのでしょう。 このような傾向は、世界各地で見られると思いますがーー。
 
 日本人の間でも、スポーツの時に、国旗を掲げる傾向は、以前より強くなったような気がしています。 まあ、日本の経済力などの相対的な力が弱くなっていることも、関係しているのかもわかりませんが、そういうナショナリズムの高揚した傾向は、日本の若者にも出てきているように感じます。 
 
 しかし、という私も、異国に住む日本人として、日本のスポーツなどでの活躍を見た時には、周囲のアイルランド人への示威活動とでもいうべきか、日本の国旗を掲げたくなりますし、実際したこともあります。 それは、なでしこJAPANが、震災後で落ち込んでいた私たちの前に、劇的なワールドカップの優勝を見せてくれた瞬間です。 あの時は、もちろん、こちらではテレビ放送はなかったのですが、パソコンで放送のサイトを探し、時々映像が乱れる準決勝・決勝を、家族で興奮して見ました。 娘は、日本が勝った時、泣いていました。  ちょっと古い話ですいません。
 
 話は、変わりますが、今NHKでやっている吉田茂の半生記を描いたドラマ、なかなかいいですね。 その理由は、ドラマの基本線が、右側(つまり右翼)にもぶれず、また、左側にもブレないで、歴史の経過をしめしているように見えるからです。 天皇の扱いやマッカーサーの日本を4等国などとさげすむ場面は、現実を直視することを薦める私としては、非常に的を得たものだと思います。
 
 まあ、まだ2回を終えたところですので、ドラマ全体としては、どんなものになるかわかりませんが、期待して見ていきたいです。
                  
                         「なでしこ、ヤッター!」の時       
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