「紅白」は、なんでそんなに人気があるんやろかなぁーーー。

 年末に、こちらアイルランドのテレビで、アメリカ映画ゴッドファーザー(パート3まで全て)をやっていたので、休日ということもあり、久しぶりに妻と二人でゆっくりソファーに座り、この映画を鑑賞し、そして、堪能しました。 そのことの詳細は、次に書くにして、今日は、大晦日の日本の伝統行事、紅白歌合戦のことを書きます。
 
 正直言って、私には、この番組は、年々つまらなくなります。 しかし、最近は、視聴率が持ち直し傾向にあるようで、この前のも41%以上の視聴率があったそうですね。 信じられません。 
 
 私の最近の紅白の見方は、DVD録画して、歌と歌の合間の司会者と歌手やその他の人々との会話の部分を聞くのが主です。 何かおもしろい情報がないかと。 若い歌手の歌は、ほとんど最初の数秒聞いて判断し、それから早送りです。 ベテランのも、新曲などの場合、同様です。 演歌歌手の新曲には、おもしろいものが全くない。 かつて大ヒットしたような曲のときだけ、ちょっと長く見ています。
 
 でも、それでは、「思い出のメロディー」と同じではないかと、言われるでしょうが、そうです、私には、「思い出のメロディー」のほうが、数段上です。 不思議に思うのは、視聴率が40%以上ということは、私のような中高年の人も、この「紅白」をずっと見続けているのでしょうか。 我慢強いですね、本当に楽しいのでしょうか。
 
 まあ、若手の歌は、しょうがないにしても、私は、演歌の枠などといって、北島三郎・森進一・五木ひろしの3人に代表される老練が、いつまでも永久指定席のように出続けることが一番嫌いです。 これは、私の嫌いな世襲制と似たものがあると思うからです。 NHKは、彼らが、国民的人気があり、NHKに貢献しているから、と言い訳しますが、私に言わせれば、NHKが、彼らを出し続けるから、国民の多くが、彼らを認識し、あたかも真の人気があるようにしているのであり、そして、歌手としての価値を高めているのである。  これは、真の実力であるとは言えません。
 
 ベテランの歌手(演歌歌手、歌謡曲歌手、ムード歌謡歌手を問わず)は、皆、とくにヒット曲などないのだから、多くの大ヒット懐メロをもっと聞けるように、それらの歌手を、年々大幅に変えていったらどうか。 まあ、人選は難しいでしょうが、それぐらいの努力は、派手なステージの指向を考える暇があったらできると思う。  NHKの予算は、しょせん国民からの徴収金、一部の特定の歌手に利益を与え続けることは、不公平です、憲法違反です。(オオゲサか!)
 
 まあ、こうやって、人生幸朗の漫才のようなグチを書いてしまいましたが、早送りのDVDの中で、今回、ひとつだけいいものが、ありました。 「トイレの神様」です。 初めて聞きました。 私のように外国にいる者は、いくら毎日NHKのニュースを見ていても、日本国内の動きには、日々疎くなります。 これだけ情報の動きが速いと、日系人化するのも早いのでしょうね。 
 
 そういうことで、その日系人の一人として、関西弁の混じったこの歌は、今回の「紅白」の白眉でした。 
 
 まあ、今日は、私の友人たちも異論のありそうな、我がまま勝手なことを書きましたが、どうかご勘弁を、御免チャイ!(これも人生幸朗と同じ。 人生幸朗の漫才には、父や姉たちとバカ笑いした、遠い昔が思い出されます。)