アイルランド経済は危機か、それとも寒波の方が怖いか!?

 私が、このブログを休憩している間に、アイルランドの財政破綻ということが、世界中で大きなニュースになりました。 まあ、世界のマスコミというのは、たいていの場合、その国の悪いこと・否定的なことにだけ関心を寄せますから、アイルランド関係の記事としては、恐らく、IRAの問題以来でしょう。
 
 私の日本の友人も、少し気をもんでいる人もいるかもしれないので、ここでその住人としての感想を書きます。 
  12月7日、こちらの政府は、来年度(1月~12月)の予算案を発表しました。 最低賃金の降下や休職手当ての減少など、低所得者に対してより厳しいとして、野党などが反対しています。 これより先、11月末には、IMFやEUの介入の後、2014年までの今後4年間の大まかな緊縮財政計画が出されました。
 
  4年後の我が家の家計がどうなるか、想像もつきませんが、少なくとも来年度の予算案からは、我が家もそして、この国の多くの人にとっても、そう大きな打撃はないように思えます。
 
 逆に、私などから見れば、アイルランドの福祉政策は、日本のよりはるかに豊かです。 貧困世帯率もEUの中でも、かなり少ない方です。 まあ、統計数値を鵜呑みにするのは危険ですがーーー。  ともかく、そんなアイルランドに、日本が世界で2番目に資金を出しているIMFからの金(つまり、日本人の税金)が、アイルランド政府・銀行、そして国民のために支払われるのを見るのは、何か腑に落ちません。 
 
 もちろん、世界中のIMF利用国の福祉水準を一定にすることなどはできません。 でも、IMFからの金を借りた国の国民とそうでない国の国民の生活のレベルが、逆転しているということは、何かオカシイですよね。 日本との比較は、難しいかもしれませんが、世界的に言えば、アイルランドより生活実態が貧しい国の方が、大多数であることは間違いないです。 
 
 私が、沖縄で日本語教師をしていた10年ほど前、例のアジアの金融恐慌がありましたね。 あの時に、教え子だった韓国の学生は、学資などの資金難から突然帰国しました。 あのような悲惨さは、いまのアイルランドにはありません。
 
 まあ、それもこれも、私には、日本のことが心配だから、こうやって書いているわけですが、このアイルランドの財政危機のことは、また書くことにして、アイルランドもヨーロッパ全域も、11月末から異常な寒波に襲われました。 去年の冬は、何十年ぶりかの寒さといわれましたが、今年は、同じ寒さが、一ヵ月早く来ました。 
 
 我が家の周辺では、マイナス10度ぐらいまで下がりました。 水道管や飼育している動物には、影響なかったのですが、この先、真冬になって、もっと気温が下がればどうなるかと心配しています。 本当に、どうなってしまったのでしょうか。 これも、地球温暖化の一現象なのでしょうか。 まあ、そんなこんなで私の家の日本庭園もすっかり銀世界です。 ここで、そのようすを示す写真を、このブログで初めて紹介します。 では、また。
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