行財政改革

 私が、ここアイルランドにはじめて来たのは、1993年、 今から17年前です。 その頃に前後して、当時の大蔵省で、主計官などと業者との癒着が問題になった。 例のノーパンシャブシャブである。 まあ、マスコミでの表面的な扱いしか知らないが、このことが全く言われているようなことであったとすれば、本当に情けないことだ。 映画などでもその後、取り上げられているが、日本の官僚のトップ、少なくとも将来には、トップになろうとしていた若手官僚が、そういうチッポケな接待を受けて喜んでいるようではーーー。 
 ことの不正さもあるが、そのみみっちさもあって、私などは、なんと情けない人たちであろうか、と思ったものだ。 ハリウッドの大物女優でもハベラセテ、大宴会をやったらいいではないか! まあ、冗談ですが。
 
 ともかく、今の行政のシステムが、非常に行き詰っていることは、多くの人が認識していることでしょう。 私もかって地方公務員でしたが、私の担当の関係では、頂点に、農林水産省があり、その次に、その出先機関、私たちの場合、近畿農政局、その次に兵庫県(本庁)、その次に県の出先機関、その次に市町村、その次に農家と言った状態である。 この間、農協などの団体も入ることもある。 どうみても、間にあるものが、多すぎる。 このような状況が、その他の省庁にもすべてあるわけで、ほとんどの一般市民は、その多くのものに関与しないばかりか、その存在も知らないと思う。
 このような行政の仕組みと、そして、地方の議会の簡素化、スリム化は、やはり避けられないと思う。