アイルランドの宗教的学芸会

 昨日までの2・3日、こちらは、嵐(ストーム)の天気でした。 今朝は、雨風は収まってますが、一面、霜の世界でした。 
 
 さて今、ここアイルランドで、政治・社会問題のホットニュースの1つは、来年早々に徴収される水道料金に多くの国民が反対して、大きな市や町で盛んにデモを行っていることです。 私が思うには、もうすでに水道管やメーターをほとんど設置してしまっているので、いまさら料金を徴収しないとなると、また政府の財政に大きな負担となるので、ここは、国民に理解してもらえるような料金体系をいかに設定していくか、ということでしょう。
 
 アイルランドでは、以前も言いましたが、リーマン・ショックやユーロ危機以来、固定資産税や第2の住居に対する課税、さらに、日本で言う消費税率のカサ上げ、そして、この水道代の徴収と、新しい課税制度を次から次へと打ち出し、それ以前のものとは大きく変わっています。
 
 ホントは、日本も、その辺、大胆に変わらなければならない時代に来ている、と私は思うのですが、いや、日本は、もっともっと深刻だとも思うのですがーーー? どこの国民でも、税金が増えるのは嫌です。 デモも起こします。 でも、そうしないと国が危ういのであれば、大多数の国民は、従っているのです。 
 
 日本では、デモを起こさないかわりに、耳障りの良いことを言う政党への投票ということで、根本的な財政や社会保障の改革無しに無闇に時間だけが過ぎていき、大高齢化社会に突入していっている感じがしておりますが、どうなんでしょう???
 
 社会保障と言えば、今もう一つ、アイルランドを賑やかしているものは、こちらのRTEという日本のNHKのような存在のテレビ局が、ある精神障害者の療養施設で隠し撮りをして、その職員たちの施設利用者に対する非人道的な行動をテレビ番組で暴き、国民に大きなショックを与えていることです。
 
 こんな話は、日本でもチョクチョクありましたね。 この事件の施設は、私の住む県にあり、妻の学校の同僚が、その施設で働いている者を知っており、その人間がそのような酷い行動をしているのを見て、非常なショックを受けたようです。
 
 いつも言ってますが、アイルランドは、カトリックの子沢山、出生率の高さは、ヨーロッパでも1・2位です。 だから、日本とは比べものにならないほど、少子高齢化のスピードは遅いと思います。 日本では、これに似た問題が、これから益々増えると思います。 持続的な社会保障というのは、やはり、もう最低限のことだけ(でもしっかりと)に絞って、財政・税制を考えていかなければ、日本は、持たないように見えるのですがーーー。
 
 そんなことを念頭に選挙のことも考えてほしいと思いますが、どうも、今回もまた、安倍ちゃんの大勝のようです、な!
 
 さて、その子沢山のアイルランド。 昨夜、私の娘の小学校で、クリスマスの学芸会が行われました。 以前は、3年に1回のようでしたが、今年は、新しい校長のせいか、2年前にしたのに、またあったわけです。 私の娘は、6年生でいずれにせよ、これが最後です。 本人は、演壇で、他の生徒が演じる劇のナレーションを担当していましたが、その数時間前の自宅では、結構緊張していました。
 
 
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  会場は、いつもの教会。 村で一番大きな施設。
 
 私の小型のデジカメでは、これぐらいしか撮れませんが、会場は、村人でいっぱい。
 
 私の小学校の頃と同じようなモンですが、違うのは、キリスト教の絵やステンドグラスが四方にあり、聴衆は、長椅子に座ることでしょうか。
 
 まずは、神父のあいさつです、もちろん。
 
 
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 ピンクの服を着ているのが、娘。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 皆で合唱。
 
 
 こうやって、各担任の先生毎のクラスで、パフォーマンスが行われます。
 
 
 
 
 
 
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 こちらは、みんなで合奏。 バイオリンやアコーディオンのようなものもあります。 曲は、きよしこの夜などの簡単なものですが。
 
 
 
 そして、学校長の締めの挨拶で、終わり。
 
 
 
 
 
 というわけで、娘も自分の仕事を終えて、ホットしたようです。 ここに集まった親などの村人たちは、まあまあ喜んで見ていたでしょうが、非カトリックの私から見れば、演題は、皆、キリストの誕生やその関連のエピソードばかりなので、こうやって、多くの子供たちが洗脳されていくのかなーと感じるしだいです。 洗脳は、少し強すぎるかな!? 
 
 
 子供ネタが続き、なんか自分がエラく年取った気もします。 では。