昨夜のNスペは、臨死体験の科学的証明でした。 やはり、霊はなかった。

 
 こちらの土曜日の昼のニュースで、その夜アイルランドの多くの地域で、オーロラが見れるかもしれない、というものがあり、その時は、何回も外へ出てみましたが、結局、我が家の庭からは、それらしきものは見えませんでした。 日本でも、そんな報道があったみたいですね。 その前日かに、太陽フレアの活動のニュースもありましたし。 でも、やっぱり見れなかった。 まあ、楽しみは、先に置いときましょうかーーー。
 
 それで、以前、私は、昨夜放送された立花隆の臨死体験に関するNHKスペシャルのことを少し言及してきたので、これに対して、やはり見た感想が必要だと思うので書きます。 ただ、見られた方もいらっしゃると思いますが、基本的には臨死体験の科学的解明になっており、私の考えとほぼ同様なので、改めてドウコウ言う必要もないのですがーーー。
 
 この立花隆の昔(たぶん1991年)の似たような番組では、何か霊的なものの存在をほのめかすようなことを言っていた(と私は記憶していた)ので、いろいろ反論的に書いてきたのです。
 
 でも、昨夜の番組では、「心」や「意識」という言葉は多用されてましたが、「霊」とか「心霊現象」などという言葉は、いっさいありませんでした。  やはり、意図時に出さなかった感じがしてます。 また、「魂」というのも、最初のほうで確か1回あっただけです。
 
 で、先に、昨日の番組で示された臨死体験や死の間際の脳の生理に関する科学的な発見・証明の個所を列挙しますと、
 
① 従来、心停止のあと、3・4秒で無くなると思われていた脳波の動きは、実は、その後も脳の深部で30秒近く微小ながら活動していた。(マウスの実験から) 微細な動きが、認識されていなかった、ということ。
 
② 人は、例えば、行ったこともない場所の写真に自分の写真を貼り付け・合成したものを見続けていると、あたかも自分がホントにその土地に行ったことがあるかのように知覚してしまう。
 
③ 自分の目で見る代わりに、何か他のもの(例えば、のぞきメガネのようなもの)で置き換えると、そのメガネから見える内容が、あたかも自分の身体で起こっているかのような錯覚を簡単に人間はしてしまう。
 
④ 「心」の多くの部分を占める「意識」というのは、脳内の様々な情報の繋がり、つまり神経細胞のネットワークによって統合され、意識となる。 また、この意識の大きさ(量)は、神経細胞の数とその繋がりの数で決まり、その数式も考案している学者がいる。
 
 ⑤ 人間が、死に近づく時、脳の内部にある辺縁系(へんえんけい)というところが活性し、眠りの状況と覚醒の感覚の両方を発現し、あたかも白日夢のような状態になり、自分の意識が浮遊しているような感覚になる。 また、人に良い気持ちを起こさせる神経物質を大量に放出する。 つまり、平安な気持ちにさせる。
 
 細かいニュアンスは、異なるかもしれませんが、だいたいこんなことを言っていたと思います。
 
 そして、こういうことで、番組の最初の方で紹介された臨死体験者が見る「体外離脱」のことや、赤ちゃんの時に臨死経験をしたという2歳児の発言の科学的な解明をしていました。 まあ、番組では、臨死体験は、霊とかそんなものではない、と明確に言いはしませんでしたがーーー。
 
 ここで、私なりに、番組が要約したかったことを書きますと、臨死体験とは、脳がその機能を弱めていく時、最後の微弱な活動部位が、まだ活動を続け(上記の①)、その間に、体外離脱(同⑤)や桃源郷や神のような存在との出会い(同じく⑤)などを見ているものである、ということでしょう。 
 
 こういう脳の障害から奇跡的に回復した人が、この臨死体験を語っているのでしょう。 赤ちゃんの体験は、恐らく、両親や周りの人間の言動やテレビ番組などからの刷り込みによるものでしょう。(上記の②に該当)
 
 実は、この臨死体験に似た経験は、私にもあるのです。 柔道で、絞め技を使われ、「落ちる」ということがあります。 この落ちた時は、すぐに活を入れないと、非常に危険ですが、この時、結構気持ちよくなるのです。 私自身は、落ちるまではいったことはないのですが、その直前でも、なにかふーと気持よくなり、七色の世界が、目の前(か頭の中)に広がる感じ、だったことを覚えています。
 
 あと、刷り込みの関係では、例の冤罪事件なども、警察によって簡単にウソの証言をさせられるというのが、今回の番組からも改めてわかりますね。
 
 さて結局、番組での中で、立花隆の最後の疑問は、人が死ぬ時は、その心は、どうなるのか、死後の世界というものがあるのか無いのか、みたいなこと一点になったようです。 しかし、このことは、やはり死んだ人は、何も言ってくれないので、確認のしようがないし、番組に出ていた学者も、それは、個人の価値観の問題ではないでしょうか!みたいなことでした。 
 
 神の存在を信じる人は、そう思いながら、心地良い生理活性物質の影響もあり、ホントにそうだと思い込んで死んでいくのでしょうーーー。
 
 今回、私が、一番面白いと思ったのは、微弱な脳波の持続的な活動です。 これが、従来の科学では、十分に認識されていなかったのなら、今後、この領域でのさらなる発見で、もっと興味あることがわかるかもしれません。 では。