ちょっと、統計学的に考えては! の その2。

 昨日は、抜歯の後の処置で歯医者に行ってました。 
 
 最近は、スコットランドの独立への国民投票のこととかも関心がありますし、また、つい先日見たNHKの「スタジオパークからこんにちは」では、小島慶子という元アナウンサーが出ていて、はじめ、私は全然関心がなかったのですけど、何でも最近その夫が、主夫になることを宣言し、家族でオーストラリアに移住したという話を聞き、ちょっと興味を持ちました。 
 
 で、そのタレントの小島さんは、結構、進歩的な考えの持ち主だったけれど、いざ自分が一家の大黒柱(経済面の)になった時の心労とか、世の中の男性社員の苦労とか、いままでの自分の考えの甘さを彼女自身が語っていて、ナカナカ興味のある内容でした。 
 
 と、言ったことなどをもっと詳しく書きたいのですが、まずは、前回の続きを書きます。 と言っても、前回の記事で、統計学の根本的な考え方は、ほとんど書いてしまっているのです。 
 
 まあ、書き方が稚拙ですから、よくわからなかったと思いますが、最後の集団間のデータの比較にしても、例えば、風邪薬を飲んだ人のグループと飲まなかった人のグループで、この薬の効果を見る時には、実際に計測によって出た数と計算上予測される数字との乖離(かいり)を調べ、それをすでに数学的に割り出されている数字とを比較(分布表などと言います)して、それより大きな(あるいは小さい)場合は、この薬の効果の仮説を採用(あるいは棄却)するというものです。
 
 こういうことを日常の出来事でもやってみると、結構面白いものだ、と私などは思いますがーーー。 さて、ウェブサイトをいろいろ探せば、私のような専門でない者が書くより、はるかに面白く分かりやすく統計学的な手法を説明しているものがたくさんあると思いますが、ここでは、例のごとく、私の今持っている考え・言葉で、このことを、もう少し書いてみたいと思います。 
 
 でも、このブログ記事では、グラフや表を作成するようなパソコン技術が私にはないので、もっぱら文章だけのわかにくいものになりますがーーー。
 
 
④ データ(あるいは情報)の読み取り方(あるいは受け取り方)
 
 たとえば、
(ア) 「最近、スキー場に訪れる若者の数が減少している。」 
 
 これは、ニュースなどでよく聞くことですが、これからして、今の日本の若者が、スキーに代表されるようなレジャースポーツ全体をしなくなっているかどうか、を即断は出来ません。 単にスキーだけが魅力のないものになっているだけかもしれないし、スキーは予算もわりとかかるということもあるし、第一、若者自体の数も減少しているので、相対的な減少かどうか見極められない。
 
 私たちが若い頃は、スキーとテニスが大流行で、私も、人並みにどっちも少しやってました。 テニスは、今回の錦織の大活躍で盛り返すでしょうかね?
 
(イ) 「若い人の車の購買数が減少。」
 
 これも、よくわからないですね。 これだけだと、車離れの根本的な思考及び嗜好があるみたいですが,今の若者の経済状況とか、さっきの若者の数自体の減少とか、さらに最近は東京への集中で、車利用の必要性が地方ほどない、などの要因の分析が必要でしょう。
 
また、たとえば、
(ウ) 「この町の住民の90%は、朝食に白いごはんを食べない。」   や
 
(エ) 「車の重大事故の数では、女性ドライバーによるものは非常に少ないので、女性の運転能力は、より優れている。」
 
などの情報が仮にあったとしても、単にこれらの情報からだけでは、真の実態は、ナカナカ見えてこないということが言えます。
 
 (ウ)の場合、ここの住民の米の消費量が他の町に比べ少ないかどうか、などはこの情報からは言えないですね。 昼や夜のご飯の情報が無いし、また、この町の人口構成もわからないので、仮に学生の多い町なら、こんな数字は当たり前と言えば当たり前です。
 
 (エ)の場合も、女性のドライバーそのものの数の割合とか、あるいは、比較的小さな事故の状況がわからないと、この情報の確かさは言えませんね。
 
 
⑤ その他
 
 まあ、自分でも、何を書いていいやらわからなくなってきましたが、とりあえず、いろいろ羅列していきます。
 NHKのニュースなどでも、よくグラフなどを示して、最近の何々はナニナニだ、というようなことを論じますが、時々、そのグラフの下のほうのスケールを省略(こんな記号で〓)したりして、上部の変化だけを特に取り上げて紹介することがあります。 これも、もちろん、現象を詳しく分析する際に用いられることですが、恣意的な誘導になることもありますので、注意が必要です。
 
 ニュースでいえば、NHKの街頭インタビューも、たとえば、無作為に選んだ人を、インタビューアーの声も含めて放送しないと、実際の生の声とは言えないでしょう。 インタビューアーの質問の読み方(スピードや強弱、イントネーションなどいろいろ)によって、答える側には、その質問内容の印象やニュアンスが変わってくるからです。 もっとも、街頭で10人くらいに聞いても、正確には日本国民の意見の反映にはなりません。 ですから、1000人以上の人数を使った世論調査というものがあります。
 
 ただ、ちょっと統計学から離れますけど、この世論調査で、何事でも、よくわからないという人の割合が多く出てきますが、例えば、憲法改正などの件では、分からなかったら、改正しないという意見に組みする方がいいと思うのですが、どうなんでしょうか? 危ないよ!
 
 ちょっと、このサンプル数のことでは、あのNHK(NHKがよく出てきますが、民放のはもっと酷いと思ってますので、ここではNHKだけに)の「ためしてガッテン」でも、時々、自分の番組で発見したかのような言い方で、しかも実験人数もあまりなく、紹介したりしていますね。 
 
 あれも、皆、すでに特に医学関係のものは、統計学的に有意であるという証明がなされているはずです。 ですから、そういうテロップでも入れておかないと、私が見ていても、何か番組の独断で決めたり、発見したような言動に聞こえるので、注意したほうがいいと思います。(ここで書くよりNHKに言え!と。それはもう、色んな人がやっているでしょう。)
 
 あと、以前、明石家さんまがやっていた民放の番組で、医学関係の論文の結果から、あまり世に知られていない奇抜な事実のようなものを取り上げ、ゲストの芸能人をうならせる、というものがありましたが、このようなものも、1つの論文の結果が、世の中一般に通用する事実であるかは、甚だ疑問のことが多く、奇抜なものの多くは、その研究者の統計学的なアプローチの過失によるものであると思います。
 
 また、占いの世界は、多分、人気のある占い師は、すでにある科学のデータをいろいろ調べ、それを利用して、自分の商売の占いをより現実感のあるものに見せているでしょうし、統計学的な確率の理論もかなり研究されていることでしょう。
 
 あと、お馴染みの日本で流行りのAB型血液型ですが、私などは、「ホナラ、アメリカのネイティブ‥インディアン(元はアジア系ですが)みたいに、民族的に、あるタイプの血液型がほとんどの集団では、性格はみな同じかえ?」と、言いたくなります。 まあ、4つの分類でも少な過ぎますがーーー。 もう、こんなアホな性格占いは、止めたら、といつも思います。 商売の邪魔してたら、スイマセン!
 
 さあ、そろそろ煮詰まってきました。 結局、たぶん、この記事を読まれた方は、「何をショウモナイことを、この男は、また言っているのか! そんなこと当たり前で分かりきったことや!」とおっしゃっていることでしょう。 そうであれば、それが一番です。 では。 ああー、疲れた、、、。