一時の刺激 と 戦争の危機に関連して

 
 昨日の朝、パソコンを覗いたら、届いていた私のブログへのある女性(?)からのコメントと評価。
 
 まあ、私と考え方・主義思想がある程度近いということを感じて、送ってくださったものと思います。 それで、私は、そのあと直ぐ、彼女(?)にお礼のコメントを送り返しましたが、彼女から却下されてしまいました。 特に、変なことを書いたつもりはありませんでしたので、不思議に思っています。
 
 ちょっと、興味のある人もいると思うので、その私が送ったコメントをここに書きますと、
 
「私のブログへのコメントと評価、ありがとうございました。 多分、思想・考え方が似通っているための評価だと思っています。 ~~さんのブログを少し見させていただきました。 ワープロを駆使した、モーレツなものですね。 凄いです。 ただ、もう少し個人情報があれば、もっと共感できるかもしれません。 この後、もっと記事を読ませてもらいます。」 
 
 と、いう感じでした(一語一句同じではないでしょうが、大体こんな内容で)。
 
 まあ、彼女との交信もこれまでということで、昨日一日の刺激物という感じになりました。 ただ、ブログを自分で書かれてない方には、わかりにくいでしょうが、こういうことは、ナカナカ楽しいものですよ。
 
 
 それで、この彼女ほど急進的ではないけれど、ここ数日、NHKスペシャルやEテレの戦争にマツわる番組をいくつか見ました。 終戦後のソ連での抑留者の中に、かなりの数の女性がいたことも知りました。 また、鶴見俊輔は、戦前・戦時中のあの軍国調の演説や言葉使いを「お守り言葉」と命名し、こういうわけのわかならい・意味のない言葉で、国民に実態を知らせず、軍国の道を進めていった、というものもありました。
 
 あの「八紘一宇」とか「国体」というような言葉を例に挙げて。 このことは、長いこと私がある意味少し疑問に思っていたことを、すっきりさせてくれました。 いや、当時の日本人は、こんな漢語の軍国調の言葉をいっぱい使った演説や文章をよく理解していたのであろうか、という疑問に。
 
 こちらでは、このEテレの「日本人は、何をめざしてきたか、知の巨人たち」という番組は、日本より数週間遅れで放送されており、今日の午後その第3話「丸山眞男編」が放送予定なので、これまた楽しみです。
 
 NHkでは、最近、安倍ちゃんの友人らしい人が会長になったということで、その番組編成への影響を危惧していましたが、今のところ大きく変動していないようですね。
 
 ただ、私自身も、そうなりそうで心配なのですが、今とくに8月ということで、いろいろ戦時中に起きた話題が多く出回っており、戦争の否定、平和の尊さを謳っていますが、これが、一度、部分的な戦闘状態にでも突入すると、人々の心は、すぐに好戦的なムードに変わる、というところがあると思います。
 
 私は、以前、英語の勉強の一つとして、アメリカの国際雑誌「ニューズウィーク」を定期購読して読んでました。 10年ぐらい前のことです。 まあ、国際雑誌と言っても、今や公式には世界でアメリカしか使っていないヤード‥ポンド法を、この雑誌では主に使っていたのに腹が立ち、ちょうど購読延期の電話がこの雑誌の会社からかかってきた時、若い女性であったということもあったせいか、何とかその苦情を英語で伝えた、という想い出もありますがーーー。 
 
 が、それはともかく、例えば、時のアメリカ政権の人気が低迷していても、イザ、中東かどこかの戦闘でアメリカ軍の参加があると、アメリカ世論は、その都度90%以上その政権の支持に跳ね上がりました。 実は、このことも、上記の苦情として言いました。 この雑誌は、中立ではないと(雑誌も、戦争イケイケムードになるので)。 その電話の女性は、あなたの言っていることはわかると言ってました。 彼女は、何人かわからないけど、ヨーロッパ人の女性であることは間違いないでしょう。
 
 で、ただ、極く最近では、アメリカ市民には、厭戦観(えんせんかん)が漂っていると言われます。 たぶん、予算をもっと福祉などに回せという怒りからでしょう。 でも、今でも、アメリカ人やアメリカの国土のどこかで、小さくても何か戦闘状態のようなものが起こると、アメリカの世論は、ほぼ好戦的になると私は予測します。
 
 でも、それは、日本人でも、中国人や韓国人でも同じだと思っています。 もし、尖閣で、小さな衝突でもあれば、いや南シナ海や台湾の近くでの衝突でも、日本人の好戦的な意識を呼び起こすことは、大いにあり得ると想像します。
 
 そういう衝突の内容も、もちろん、その後の結果に影響するでしょうが、日本人の90%以上が、中国と戦うことを容認すると思います。 昨日のNHKスペシャルで、「戦後69年、日本の平和を考える」というものがありました。その最後の方で、ゲストの鳥越俊太郎が、「日本は、万が一、中国が攻めてきた時には、アメリカなどに一切頼らず、自衛隊の独力で戦うべきだ。」 と言いました。 それを受けて、他のゲストの岡本(元外務省官僚の、下の名出てきません)が、「それで、どうやって中国に勝つというんですか? 核兵器でも持つのですか?」みたいなことで反論した。 
 
 そこには、一瞬、スタジオ内で苦笑が流れた。 で、鳥越俊太郎は、もっと話そうとしていたのですが、司会者が、それを振り切り、他のゲストに別の観点の意見を聞いてしまった。 あの司会ぶりは、よくなかった。 私は、その鳥越俊太郎のそのイザとなった時の日本の戦争のあり方、やり方というのをどのように考えているのか、そして、その相手の岡本~~との激論を、もっと見てみたかった! (司会者なにヤってねん、と言いたかった!)
 
 この番組自体は、1時間以上ありましたが、他の1時間は、誰もが知っている上面なことばかり、この5分間ぐらいの場面にあったような頭にカッカくるような議論だけでいいのです!
 
 ということで、私が、尊敬した井上ひさしや小田実・加藤周一などの護憲の偉大な存在がいなくなり、心細く思う昨今ですが、その後を継ぐような鳥越俊太郎が、今、かつてない周辺国の台頭の中で、どのような現実的な考えを持っているのか、ぜひ聞いてみたかったのに、ホントに残念でした。 
 
 キレイにマトメようとせず、もっと激論を交わさせなさい、温和な口調の司会者さん(あるいはNHKさん)。 危機は、今、そのそばまで来ているかもしれないのですよ。 我々の心の準備をすべく、いっぱい本音の議論をしましょうよ!