兵庫県議会に関する私のちょっとした経験

 私が、朝こうやってのんびりブログに向かえるのも、残り1週間程度になりました。 
 
 と言っても、あまりもう書く事がないのですが、ひとつ書きたいことが出来ました。 と言うか、前から書こうと思っていたことにキッカケを与えてくれました。
 
 昨日、このブログで、自分の県職員時代のことを少し書いたあと、NHKの9時のニュースを見てたら、スポーツコーナーの後、突然、醜い号泣の様子が映し出されました。 それは、兵庫県の県会議員の情けない弁明の会見だとか。 昨日、今日と、一大ニュースになっているので、ほとんどの国民が知っていることだと思いますがーーー。
 
 このことについては、世の中の大方の意見と同じなので、もうくどくど言いません。 また、ほんの少し前起こった東京都議会のヤジの問題も、今後さらなる展開があるでしょう!
 
 私も、このブログを始めた当初に、県の組織や県議会に対する疑問を少し書いています。
例えば、 http://blogs.yahoo.co.jp/ueno828/16205609.html やこの前後の記事などです。
 
 でも、あまり詳しくは書いてませんね、今見ると。 自分で他にもっと考えていたこと書きたかったことなども、書いたつもりになっていたという錯覚もありましたし。
 
 先週末、NHKの「クローズアップ現代」の土曜の関東地域版に当たる「特報首都圏」という番組(JSTVでは、関東のを流します。 それ以外の地域の方には申し訳ないが)で、この東京都議会のやじの問題そして、さらに地方議会のあり方を取り上げていました。
 
 この日本の議会の話題に入る前に、この番組の取り扱いについては、少し疑問がありました。 この番組では、今度の日本の地方議会のヤジの問題を、アメリカやイギリスの国会のヤジへの対処の仕方と比較していました。 これは、ちょっと比較としては、フェアではないでしょう。 アメリカでもイギリスでも、地方議会になると、議員の言動などはもっとルーズで、時には人権無視のヤジが、飛んでいるのでないか、と私などは邪推しております。 このことの証拠は、私は、今もってませんが、以前にもここで書きましたように、イギリスのBBCなどの番組では、結構、人権無視のジョークや言動が飛び交っているのは事実です。
 
 それと、この特報首都圏では、フランス人の記者だったかにインタビューしていて、彼は、このようなことは、、ヨーロッパ、少なくともイギリスやフランス、ドイツでは、起こりえない、と断言していました。 しかし、こういう日本で何か事が起こると、自分たちの国では、そんなことはない、と言う特に欧米人の態度には、いろんなところで、腹が立った経験を、私は持っています。
 
 
 それなら、イタリアは、どうですか? と、その記者に聞きたい! あの国では、そういうことが明らかにありそうだけれど、この記者は、ヨーロッパの仲間の国として、それは、分からない。 そんな質問に答える必要はない、ぐらいのことを言うのでは、と想像します。 この記者に意見を聞いたNHKの人も、それぐらい聞き返せよ、と番組を見ていてツッコミたくなりました。
 
 で、それはさておき、今の日本の地方議会の問題ですが、この特報首都圏でも取り上げていましたが、県の当局側と議会議員の間で行われる質疑なんですが、これは、あらかじめ決まっているのですよ。 私のいた20年前の兵庫県は、そうだったのですが、今はもう無くなっていると思ってました。 でも、この番組によると今でもそのようです。
 
 私が本庁にいたときの経験ですが、私の部所の関係の質問が、ある日夕方近くになって、ある県議会議員から届きます。 で、その回答を次の日の県議会で、知事や農林部長あるいは担当課長がするために、私のいた課では、課長以下全員が職場に残り、ほとんど深夜まで、その質問に対する回答を文書(ホンの数行)にまとめる作業をしていたのです。 
 
 まあ、当時、下っ端の私たちまで、なぜずっと残らなばならないのか、という自分の福利のことをまず優先してしまいましたが、それと同時に、その場で夜食が全員に配られることや、さらに、最終電車を逃した者全員が、タクシーで帰れるようタクシー券を手配してくれる(兵庫県は広いよ)などのことを、何か違うなーオカシイなー、とこの行事があるたびに思ってました。
 
 まず、県会議員は、もっと時間に余裕を持って、県当局に質問事項を出すべきでしょう。 県側も、担当部所からのデータなどの報告内容で、その発言者が、自分の考えで発言できるようなシステムが必要でしょう。 国会みたいに議論したら?
 
 また、次も、このブログですでに書いていたと思っていて、書いていなかったことですが、県議会の委員会などがある時、県の担当部局は、その資料を作ります。 私も、我が課の資料(兵庫県の畜産行政に関する)づくりを手伝いました。 で、その20ページぐらいの資料の印刷ができると、今度は、その資料の文面の中でも、特に重要と思われる文章(実際に読まれる部分)に黄色い蛍光マーカーを引いていくのです。 
 
 一番ペイペイの私でしたが、さすがに、この時は、この作業を指示した係長に、「何で、こんなことするんですか? 議員本人にさせれば、いいとちがうんですか? そのほうが、本人の理解がすすむんとちがいますか?」と、私は、この時まだ本庁にきてすぐだったので、世間知らずの感じで素直に疑問を発してしまいました。 もちろん、その係長は、「上野、おまえ、何を考えとるんじゃー、さっさとやれ!」みたいな怒号が返ってきました。
 
 いまでも、私の言ったことの方が、常識だと考えてます。 今の県会では、そんなことはないことを願ってますが、たぶん変わっていないでしょうなーーー。 ホントに下っ端の職員でしたし、この大きな組織の本質も知らない人間の言っていることかもしれません。 でも、ふつうの市民感覚から見れば、やはりこのようなことは異常であると思いますが、どうでしょうか?
 
 昨日の40歳も過ぎた男のアホな号泣会見で、さらに、今、いろんなところで地方議会の問題点が、提示されており、私のような者の浅知恵でいろいろ書く必要もないので、私の実際の経験だけを書きました。 そんなもんやろとか、皆さんには、悪い例を追加しただけかもしれません。 
 
 まあ、でも今回の問題などで、昔からある議員報酬の問題だとか、さらに、もっと根本的な地方議会のあり方などを問う議論がいっぱい起こることを期待しております。 では