部落差別の解消は、国民的課題!

  昨日、エクというニックネームで血液型Aの男性(これしか情報がない)から、非常に人権に悖(もと)るコメントを受けまして、何故か、記事を書く気に満ちている私です。
 
 このコメントの対象になった記事は、もう4年も前に書いたもので、当時は、このようなコメントがいっぱい来ると予想していましたが、蓋を開けてみたら、全然そのようなものはありませんでした。 なので、4年も経って来たので、吉本の喜劇ではありませんが、ちょっとずっこけましたが、まあいいでしょう、エクさん、私がコメントで返したことに、早く反論してください!!!
 
 ちなみに、このようなコメントでも、議論の対象になるのであれば、私から削除は、全くしませまんが、この人の方で、削除してしまうかもしれないので(以前にも似たようなのが1回あった)、ここで、彼の言葉を残しておきます。
 
  私の記事で、高校教師が、部落解放の団体から糾弾などを受けたら彼のその後の教師生活は、どうなったか、という感じの文面を受けて、彼(エクさん)は、
 
  「〜〜〜いったいどうなったんでしょうね。 糾弾されて自殺に追い込まれたかもしれませんね。       部落内部の問題に全く触れず、外国で生活している現在も「被差別民」を名乗るあなたは、       卑怯極まりない。」
 
 というものでした。
 
 感のいい方なら、お分かりでしょうが、このニックネーム自体、非常に差別感情を表したものであると思われるので、あるいは、どこにでもこういうのを出している人間のせいかもしれません。 また、私が、もう一つ思っているのは、今年の正月前後、かつての高校の同級生の女性(?)から、コメントをいただきましたが、その彼女や友人のK上野などから、私の元同級生の多くが、私の記事を読むようになっているのかもしれないということがあります。 
 
 その中には、この記事に書いた教師の応援と言おうか、そのような立場で、私の記事を批判したい人物が、いるのかもしれない。
 
 そのような批判や議論が、私に向かうだけならいいのですが、元同級生の間で、変なイザコザでも起こってないことを願いたいものです。 まあ、すべて憶測の域をでないので、全然、的外れなことを言っているかもしれませんが。
 
 まあ、このエクさん、ある意味では、勇気を出して書いたのかもしれません。 世の中の人権に関する一般的な態度に反旗を翻したのですから。 と言っても、名無しの権兵衛では、あきまへんが。 これだけのことを書くかぎりは、この人自身が、そういう部落の団体から、直接、糾弾などを受けた辛い経験があるのかもしれません。
 
 そうであれば、あなたの体験を詳細に書いてください。 もちろん、地名、人名は、すこしオブラートに包んだほうが、いいでしょうが、内容そのものは、詳しくお願いします。 あなたかあなたに近い人に、そういうことがあった場合だけですよ。 世の中によく知られている事件などについては、書く必要はありません。 
 
 そういうことを通じて、この問題を表に出し、多くの人の間で意識されるようになることが、私が、このブログを始めた第一の理由ですから。
 
 ところで、私の子供たちは、大使館から日本の教科書を無償(郵送料以外)で毎年受け取ってます。 今年は、息子は、中学生になるので、初めて今の中学校の教科書を目にしました。 いろいろ中学校でも、もうこんなレベルが高いのか、と驚いていますが、一番、興味があったのは、やはり歴史の教科書です。
 
 その最初の方では、古代史で私が好きな邪馬台国については、この読みをヤマタイコクとヤマトコクとの並列がしてあったり、大和説をある意味想定した記述部分もあり、変化の遅い教科書もやっと動き出しているのか、という感じを持ちました。
 
 そして、今書いているこの内容に関するもので驚いたのは、この東京書籍という出版社の「新しい社会 歴史」というこの教科書では、人権問題が非常に多く記載されているということです。
 
 私たちが、40年前に習った教科書とは全然違いました。 その41ページには、奈良時代の奴婢の記載に始まり(これは、昔もあった)、室町時代の河原者・善阿弥(ぜんあみ)のこと(P79)、江戸時代のえた・ひにん身分の話(P107、117)、177・178ページ全面には、解放令や水平社の歴史などなど、他にも沖縄の琉球民族やアイヌ民族の記述などなど、私の時代のものとは、比べもつかないほど、多くの人権に関する記述が見られます。
 
 そして、戦後の現代に近い最後の方では(この辺は、歴史としては、あまり勉強しないかったものですが、今は、どうなんでしょうか?)、このような記述があります。
 
P242から、日本社会の課題という項目で、
 
『 第2次世界大戦後の日本は、世界全体の動きと密接にかかわりながら、日本国憲法のもとで民主主義を発展させてきました。 しかし、今なおさまざまな課題をかかえています。
 
 その一つは、人権の尊重です。 部落差別の撤廃は、国や地方公共団体の責務であり、国民的課題です。 アイヌの人々、在日韓国・朝鮮人、外国人労働者などに対する差別や偏見をなくし、平等で公正な社会をつくらなければなりません。   〜 〜 〜 。 』
 
 と、今の安倍政権下でも、このような教科書(おそらく関東地方で使われていると思われる)で子供たちは、勉強しているのですね。
 
 まあ、書かれているだけでは、本当の問題意識の受容につながるかどうかは、別として、それでも、これが、今の日本社会が、実際目指すべき大方の意見を示しているのではないでしょうか。
 
 エクさん、あんたは、エライ! そういう世の中に対峙しようというのだから。 そういうあなたのような意見も理由があるなら、タンと聞きますよ。 どんどん議論しましょう。 では、待ってます。
 
 (また、この記事も、ヤフー検索には載らないでしょうなーーー。)