でも、「生涯、柔道家でありたい。」と思います。

  私のDIYで作っているものは、簡単なもので、基本的には誰でも作れるようなものです。 
 
 だから、DIYということなのですが、ただ、私のは、ちょっと体力が必要なのは言えるかもしれません。それと、今回、このブログのプロフィールの写真も柔道着姿のものに換えましたし、読者の方の中には、「この男、50代半ばにしては、体力あるあ〜。」と思っている人がいるかもしれません。
 
 実は、去年の記事にも、左膝の調子が良くないと書いたことがありましたが、その後も、一進一退で、姫路城の石垣が出来た頃には、大人の柔道クラスのあとは、この膝の痛みが、2・3日残るようになりました。 柔道をやられる方ならお分かりですが、大内刈りや小内刈りなどの技では、支えとなる左足(右技の場合)にかなりの負荷がかかりますし、日常生活にない動きをします。 まあ、そういう技の稽古やスクワット運動などが、この膝の不具合の原因と自己診断していますが、先生という立場では、どうしても無理をしてしまうので、将来に大きな事故を引き起こさないようにするためにも、大人に教えるのをやめにしようと考えました
 
 でも同時に、子供のクラスは、我が家の道場で教えるようになってから、なぜか人数が、ミルミル減っていき、10月の時点で、わが子二人を除けば、一人だけになってしまいました。 この子は、表向きまだ続けると言ってましたが、どうも親のほうが熱心だったということも見え、この際、子供のクラスも10月末で止めることにしました。 ということで、それ以来、我が子たち以外には誰にも教えていません。 
 
 はっきり言って、かなりホッとしています。 体が完全でなければ、正しく教えられませんし、私の場合、すべてを私が、実演しなければならず、号令だけでできるようなものではなかったからです。、柔道をまったく見たことのない人間もいましたので。 それと、やはり外国人に教えていることですから、そのやる気や興味をどのように持たせるかというのにもかなり苦労しました。 やる気は、とくに子供のクラスで大変でしたが、大人でも、初めて参加した人が、練習のあと、素晴らしいクラスだったと言ってたくせに、その次のクラスには来なかったりします。 
 
 また、大人のクラスで、盲目の人が、いたのですが、彼は、黒帯の一歩手前の一級を持ってましたし、自分でも結構自信を持っていたようです。 実際、盲目の柔道家には、寝技が得意な人が多いのですが、彼の寝技もけっこう強かったです。 でも、その彼が、8月頃かな、クラスの最初にいつもやっている前回り受身をさせたら、肩を痛めてしまいました。 それ以来、彼は来なくなりました。
 
 そんなこんなや、前にも書いた、こちらの柔道団体とのイザコザなども心理的な要因になったかもしません。 でも、主原因は、やはり私の体の変調であり、このことで日常生活に支障をきたしたくなかったのです。
 
 その後、膝を休めてからは、かなり改善し、今は、ランニングなども元のとおり週何回かやってます。 両足を均等に使う動作には、あまり影響ないみたいです。 あとは、腕立て伏せや柔軟運動も続けてやってます。 去年の10月頃にした水槽作りのための土掘りでは、スコップを左足で蹴る動作を、まあ何千回としたと思いまますが、そのあとは、やはり調子が悪くなりました。 あれも、結構、非日常の動きですわね、今思えば。
 
 今、柔道の投げ技に必要な運動が、あまり出来なくなってしまいましたが、いつの日か、この膝が、そのことを忘れて、私にさせてくれる日を待っています。 今は、自分の子供だけなので、日本語で指導できるし(彼らの日本語の勉強のためにも)、時間などもフレキシブルに変更できるので、精神的には、本当に楽です。 ただ、この我が子への指導も、いつまで続くかわかりません。 息子は、今年の秋には、中学生になります。 いろいろ彼の方にも、変化があるでしょう。
 
 とにかく、私は、柔道の稽古は、生活の実用的な側面にも有益でなければいけない、と今でも思っています。 今、自分が体力的にハードなDIYができるのも、柔道で培った身体があるからだと信じています。
 そういう心積もり、つまり、柔道そのものも、もちろんなのですが、私の精神的なものや日常の生活が、柔道により活かされなければならない、そういう考えで、いつもいたいし、出来ればこの先死ぬまでそう思いたいです。