大鵬、私の最後のスポーツヒーロー。

 こちらは、今、月曜日の夜9時ころです。 今朝、記事を書こうかと思っていましたが、インターネットの接続が何故か悪く、使えませんでした。
 
 さて、自分自身が、50代半ばにもなれば、子供の頃の尊敬するスポーツ選手や芸能人が、徐々に亡くなっていくことは避けられないことですが、このたびは、大鵬親方が、亡くなられました。 もう、いたるところで、語られていると思いますが、私にとっても、とても大事な存在だったので、一言、書きます。 
 
 相撲や柔道の好きな父親のせいか、私は、球技などのチームスポーツよりも、武道に代表される1対1の戦いのスポーツに興味がありました。
 
 中学校に入る前後から、柔道の強者が、私のスポーツヒーローになりました。 例えば、木村政彦(戦前・戦中)、西郷四郎(姿三四郎のモデル)、徳 三宝(大正時代)などです。 この人達の現役の姿を、もちろん見たことはありません。(木村のは、ビデオが若干残ってます。) 木村は、現役引退後も波瀾万丈の人生があり、1990年代に亡くなられました。 私にとっては、とても大きな存在でした。 
 
 今の若い柔道家の中には、山下泰裕などが、ヒーローという人もいると思いますが、私には、ほぼ同年令ということなどもあり、そのような感覚は全くありません。
 
 そして、もっと小さい頃は、やっぱり大相撲のファンでした。 物心がついた時には、大鵬は、すでに横綱として角界に君臨していました。 そして、常勝でした。 無邪気な子供であったので、父親や兄たちの大鵬に対する冷ややかなコメントは、全然耳に入りませんでした。 私の場合、巨人・大鵬・卵焼きと言われましたが、大鵬がいちばん好きでした。 
 
 その後、初代貴ノ花が、颯爽と登場してきました。 私にとっては、相撲界でのヒーローは、この二人だけです。まあ、私と同世代では、多くの人が、同様な意見を持っていると思います。
 
 相撲のテレビ中継を見るのは、もちろん、大好きでした。 こちらのJSTVを視聴するようになったのも、相撲を見るのがひとつの理由でした。 しかし、今の、外国人が圧倒的に強い大相撲は、私にはあまり面白くありません。 そのような自分の気持ちの変化に、自分自身、驚いています。 たぶん、異国に住んでいるというのも、その一つの要因だと思いますがーーー。
 
 少し前、八百長事件がありましたが、八百長があったとしても、日本人力士が、そんなに強くないのですから、困ったものです。 ただし、白鵬は、日本語も本当にうまく、よくやっているなあ、と感心はしています。 でも、やっぱり相撲全体としては、以前のような興味がわきません。
 
 大鵬や貴ノ花を見て歓喜していた子供の頃が、本当に懐かしいです。 この度の大鵬さんで、私のスポーツヒーローも、皆、いなくなりました。