姫路市立姫路高校29期生同窓会 (5)  O君のこと

 例の同窓会の続きです。 「よう、そんなに続くなあ~。」などと、御批判の貴兄もいらっしゃるでしょうが、この同窓会で、高校卒業以来30年以上会ってなかった人達に会え、また、これ以降、二度と会えない人たちが、大多数だと思うなど、外国住まいの私には、本当に人生の大きな催しの一つになったので、老後の楽しみのためにも、このことを、きちっと書き留めておきたいのです。
 
 さて、ロビンさんのことと並んで、急きょ、当日、大きなイベントになってしまった、あの私のブログを見ていると言ってきた、O君のことについて書きます。 
 
 彼は、前述のとおり、会場の扉の近くで、私に、「うーやんのブログ、見てるで~。」と言いながら、肩を組んできました。 そのあと、彼は、「アンタのブログに書いていること、もちろん全て賛成ではないけど、だいたい、みんな読んでいる。」と、いう感じのことを言いました。
 その言動を肯定的に捉えた私は、その後、うれしくなり、同窓会の経過を楽しんでいました。 ただ、このO君には、そのあと、私のブログ内容そのものについては、ほとんど聞くことができなかったのが残念でした。 
 
 彼が、私に話しかけてきた内容は、直接、私のブログに関わるようなものでなく、私に、福島のあの原発事故の処理や今後の原子力行政のあり方は、どうあるべきか、などの質問の形でした。 
 
 まあ、もう、すでにかなり酔っていた私は、質問の内容の難しさもあって、中途半端な答えしかできなかったように記憶しています。 その他、彼の質問で難しくなかったのは、例のロビンさんの関連で、「あのバソドワって、誰
や、いったい!」というものでしたが、私は、「その質問は、ロビンさんに直接聞いてくれ。」と彼に言いました。 彼は、そのあと、ロビンさんと話し込んでいましたが、二人が、どのような会話をしたのか、私は知りません。 
 
 2次会のカラオケ・ルームでは、40人近い同級生がいましたが、前のステージに上がって、歌を歌っていたのは、3~4名の自称カラオケの帝王たちだけで、あとのほとんどのものは、談笑に専念していました。 私は、歌は
あまりうまくないと自覚しているので、全員歌わないといけないような雰囲気にならない限り、そんな大勢の前では、歌いません。 でも、そういうことになってたら、来ていた女性の中から一人選んで、「銀恋」か「夕日の丘」か「東京ナイトクラブ」などを歌っていたでしょうね。 飲めば、ムード歌謡のデュエットです、やっぱり!
 
 実は、このO君が、そのステージに上がってた帝王の一人でした。 ここで、O君のことをちょっと書きますと、彼は、高校時代、サッカー部に所属していました。 私よりも、さらに身長が1~2センチ高く、しかも、彼の場合は、足がスラッと長く、姿勢もよく、顔も精悍なタイプだったし、女子に人気のあるサッカー部のストライカー(?)であった彼は、柔道部の私なんかより、もっとよくモテテいたと思います。
 
 その証拠に、実は、これは、カラオケ会場から駅までの道すがら、彼や他の数人と話をしていたあとに起こったことなのですが、最後、駅前で別れる時、彼が、急に私だけに、「うーやん、あんた、俺が、あのマドンナと高校時代、つきあっていたこと、知ってたか。」と切り出してきたのです。 そのことは、私も、当時、少し耳にはさんだことを、すぐに思いだしました。
 
 マドンナとは、私が、ずっとずっと以前、このブログでも紹介した1学年下のとても美人の女子生徒のことです。彼女の噂は、当時、姫路中の高校生に轟いていました。
 
 まあ、私は、因縁とか運命などと言うものは信じませんが、今回の同窓会で、私のブログの存在を知っていたのは、このO君だけで、そのO君が、私らが憧れていた、あのマドンナと付き合っていたことに、大いなる嫉妬と興奮と興味の感情を持ちました。 
 
 それで、もう電車の時間でしたが、私は、O君に、彼女と付き合っていた頃のエピソードを少し聞いてみました。 その内容が、どんなにケッタイなものであっても、彼女の実際の行動がどんなものだったかを、少しでも知り得たことは、またまた、この同窓会のお蔭でした。 私などは、彼女と直接、話しもしたことがありませんでしたから。
 
 このマドンナは、以前にも書きましたが、今は、我が姫高の全OBの中でも、恐らく一番全国的に有名な人になり、そして成功した人になったと思います。 
 
 そして、このO君は、現在、大手食品会社の大工場の工場長をしているそうです。 以前のようなスマートなサッカー選手という感じは、若干影を潜めましたが、今は、りっぱな職人になったということに、彼自身とても誇りを持っているように、私には見えました。 まあでも、カラオケでは、わりと、ひょうきんなところを見せていました。
 
 今回の同窓会の話題の最後として、ちなみに、このO君が、どうして私のブログを見つけたのか、ということを書きます。 それは、ご推察された方もいるとは思いますが、彼は、「姫路高校で、検索していて、見つけた。」と、言いました。 やっぱりそうか。 姫路市立姫路高校、万歳!