関西弁ぐらいできんで、何が役者や!

 こちらは、朝から今(昼ごろ)まで、珍しく快晴です。 天気のいい時は、太陽の位置が低いので、日光が差し込みやすく、とてもまぶしいです。 しかし、基本は、曇天の日が多く、そのギャップが、大きいので困ります。
 
 でも、こんな天気のいい時は、やはり気分がいいので、何か爽やかなことを書きたい気になります。 まあ、難しくないところで。
 
 昨日、NHKのスタジオパークを見ていたら、武田鉄矢が出ており、何か、関西弁・大阪弁のことについて、その含蓄を述べてました。 ただ、私から見て、今度の朝ドラでの彼の大阪弁は、そんなにうまいとは思えないのですが、どうなのでしょうか。 20年ちかくも関西を離れているので、人々の言葉も変化するのはありえますがーー。
 
 ところで、関西弁と言えば、同じスタジオパークで、数ヶ月前、寺尾聡が出ていて、アナウンサーが、彼のことをブルーリボン賞や何とか賞をいっぱい取った名優みたいに紹介していました。 で、その後、寺尾聡が、「自分は、まだ九州弁は、いいけど、関西弁の役は、できないので、ご了承ください。」みたいなことを言ってました。 それで、名優ですか???
 
 同じスタジオパークで、数年前、岸谷五朗が出ており、彼は、こんなことを言ってました。 「アメリカのメリル・ストリープは、アメリカ50州全州の方言で、役を演じることができるといいます。 私達、日本の俳優も、日本の方言・各地の言葉で、演技ができなくてどうしますか!」という意味のことを。 アメリカの各州で、それほど明確な方言の差があるかどうか、私は知りませんが、とにかく、そういうことでしょう。 それでいて、俳優・役者でしょう! 実際、彼の関西弁は、とてもうまいと思います。 
 
 はっきり言って、私は、俳優ぐらい簡単な職業はないと思っています。 2世3世、皆、簡単にその業界に入って来れます。 こんな世界は、政治家を除けば、まずない。 前にも書きましたが、本当の技術を要する歌手などは、極端に2世3世は、すくないですね。 落語家などでも、桂米朝や林家三平の息子たちは、その親たちとは、かなりの差があると思うのは、私だけではないでしょう。
 
 このブログを書く前に、ヤフーのホームページに大滝秀治の訃報の記事を見つけました。 あの人などは、本当
にいい役者でしたね。 まあ、そこに高倉健のこともありました。 高倉健は、今や、日本の最高ランクの役者みたいになっていますが、演技そのものは、大したことない、と私は思います。 いつも同じ感じの演技です。 彼の場合、その生活態度で、何か神格化されたみたいなところがあるのではないでしょうか、はっきり言って。 それほどでもないのに、皆が、裸の王様みたいに、彼を讃えているような。 この前のNHKの番組プロフェッショナルで、高倉健を長時間取り上げていましたが、私には、本音の少ないつまらない番組になってました。
 
 私からすれば、最近の持ち上げられた高倉健より、映画「山口組三代目」の中の彼の方が好きです。 関西弁も迫力あった。 最近のは、祭りあげる世間に迎合して、自分でも虚像の中で演技しているように、私には見えます。 彼自身も、昔のヤクザ映画が、あまり好きではなかったように、そのNHKの番組で紹介されてましたが、本音の本音は、本当はどうなのでしょうかーーー?  まあ、私ごとき者の戯言、読者の人も、どうか怒らないでください。
 
 最後に、西田敏行は、俳優としては、とくに好きではありませんが、何十年も前、彼が、歌「もしも、ピアノが弾けたなら」のヒットで、NHKの紅白に出た時、そのあまりかっこよくない顔・体型にもかかわらず、見事なステージで、素晴らしいエンターテイメントを披露し、私は、感動したことを覚えています。 役者というのは、やはり、ああでないといけない、と。 
 
 今日は、当初の、爽やかな記事を書くという思いと隔たり、それぞれの芸能人のファンに、強い反感を買うような記事になってしまいましたが、実際、私の本音ですので、どうか勘弁してください。
 
 外を見ると、にわかなシャワー。 晴天の合間にも、にわか雨が頻発するのが、アイルランドの天気です、 ではまた。