みなさん、元気よく、死ぬまで生きましょう!

 だらだら、予定より長く書いてしまっていますが、今回の書き込みで、本当に最後にしたいと思っています。
 
 で、ちょっと、唐突ですが、この前、子供たちに日本語を教えていたとき、教材の中で「くやしい」という言葉がでてきました。 さて、この言葉に相当する英語は、どのようなものがあるかと考えましたが、ナカナカ出てきませんでした。 これは、日本人特有の相手との関係があった上での感情表現だから、あまり他人を意識せず、自分の立場だけから表現する英語には、似たような言葉がないのではないかと、推測したりしています。
 
 柔道や空手の稽古の前に言う、「お願いします。」という言葉の意味を、アイルランド人に理解させることは、至難です。 「坊主憎けりゃ、袈裟まで憎い。」というような言い回しも、あまり西洋人には、理解できないでしょうね。 彼らなら、そのような高級な衣服は、盗んでも欲しがるでしょうしーーー。
 
 逆に言うと、日本人は、非科学的なところまで立ち入って、相手を翻弄する悪いところもあります。 「穢れ」などという差別観念もその一つです。 
 
 とにかく、まあ、私は、こういう価値観の違う人たちに、囲まれて生活しています。 なので、これまで、書いてきたような日本人にだけ(あるいは東アジア人もか?)に通ずるような概念は、何の意味もないかもしれません。 まあ、それはそれで、私の課題としなければならない、とは思っていますがーーー。
 
 話は、またちょっと変って、私の柔道の稽古の後は、数分間の黙想の後、気合と言ってから、思い切り「やーー!」と叫ぶことにしています。 私の生徒にも、そうさせます。 これは、私の高校の柔道部からの伝統ですが、今は、その黙想の間は、アイルランド人の生徒には、「何も、考えるな!」と言ってます。 でも、すぐに「何も考えるな、と言っても、それは、大変難しいことであるので、今日した稽古内容の反省などをしろ!」などと付け加えています。 そして、腹式呼吸を意識し、黙想の時間をやや長めにして、そして、最後にできる限りの気合をしています。
 
 もちろん、こんなことは、禅僧がする座禅の爪の垢ほどもありません。 でも、その晩くらいは、ずっと気持ちいいものが、心に残ります。
 
 前にも書きましたが、人の幸福感は、その死生観と無縁ではない、と思っています。 私には、自分のDNAを継ぐ子供たちがいるし、生まれた時、ひどい黄疸症状があったため、私の血液と彼の全血と交換した甥がいます。
 これらの自分に直結した次世代の人間の存在は、私に、いつ死んでもいいな、と思える安心感を与えます。
まあ、でも、それは、消極的に生きていこうということでは、もちろん、ありませんが。 
 
 しかし、本当は、下等な虫やバクテリアのように、この最も優れた動物と言われる人類は、種の保存のために自己犠牲できる、あるいは、種が存続しているのだから、安心して死ねる、というふうな大局的な考えにならなければいけないと思っています。
 
  そういうことが出来れば、今言われているような無縁社会の孤独や、相続争いや、はたまた、戦争のようなものは無くなるような気がしますが、難しいものですね。  私も、そのような域には、全く及びません。
 
 まあ、しかし、ここ数回にわたって書いてきたようなことは、自分をもう一度見つめ直し、生活を正すという感じで、時々は、また、このような考えを自分に言い聞かせ、繰り返していきたいと思っています。
 ちょうど、戦争の悲惨さ・邪悪さを忘れないように、反戦映画を時々見ていかなければならないように。 我々は、本当に大事なことを忘れやすい動物ですから。
 
 さあ、これで終わります。 本当に、読んでくださった人たちには、感謝いたしますが、まあ、見てのとおり、自己満足の世界です。 そのとおり。 あと7・8年の後、還暦を迎えるような年頃になった時に、このブログで書いたことを、もう一度、自分に問いかけて見るのを、とても楽しみにしています。
 
 今、世間で騒がれている問題、例えば、エジプトのムバラク後の動向、八百長に揺れる大相撲の存続、
IMFの介入のあったアイルランドの経済(これは、私だけの問題ですが)、そして、超少子高齢化と天文学的な負債に悩む母国日本の行く末、などなど。 この間にも、傍観者的に見れば、いっぱい面白そうなことが起こりそうです。 さて、それらは、どうなりますやら。
 
 それと、もうひとつ最後に、私は、来年のロンドンオリンピックの柔道競技をぜひ見に行きたいと思っています。 まあ、会場のチケットと航空券が、無事入ればのことですが、宿泊は、妻の友人が、ロンドンに住んでいるので、まず問題ないでしょう。 そうです、柔道会場の近くで、姿三四郎のような格好をした中年男を見たら、この「うーやん」だと思って声をかけてください。 ああ、でも、そういう人は、いっぱいいるか、たぶん。 あかん、かな。
 
 では、みなさん、お元気で。  気合「やー!」  ポテチン。