和製オリビアの輝く瞳に、メロメロ!

 そういう楽しい高校生活だったのですが、なぜ、そうだったのか今考えると、開校初期の先生方の努力が、いまの校風というものになっていったことも多少あるでしょうが、しかし、もっとウエイトを占めているのは、やはり、集まってきた生徒たちの資質、つまり、そんなに優秀でもなく、かといってそんなにアホでもない集団が、ぬるま湯的な環境の中で、さらに、その雰囲気を増進させていったとしか考えられません。 
 
 まあしかし、私の知る範囲では、私の時代、校内での目立ったケンカや暴力沙汰、そして、イジメの問題などは、聞いたことがない。 青春の一時期、ほんとにノホホーンとして、のんびりした空間・時間が、あったこと自体、有難かったと思うべきなんでしょうね。
 
 でも、だから、そういう校風のせいか、世の中に、あまり有名な人材を輩出していないのも事実です。 姫路地方からも学界や経済界、そして芸能界などに、結構、多くの有名人を出していますが、わが母校からは、全国的に知名度のある人は、ほとんど出ていません。(私の認識不足があったらご勘弁を!)
 
 ただ、私の知る範囲で、わが姫高出身で最も有名な人は、デザイン関係で日本のトップクラスにいるH.K.さんだと思います。 詳しく書くと、どの人かすぐにわかってしまうので、デザイン関係とだけ書いておきますが、この人こそ、高校在学中は、それこそ全校男子学生のあこがれのマドンナでした。 マドンナというより、当時、人気のあったオリビア・ニュートンジョンとそっくりで、髪の毛と目の色だけ変えたら、オリビアになるというような、そんな超美人の女子高生でした。 今、思い出しましたが、当時はやった劇画「愛と誠」の愛にも似ていました。(外見だけですが)
 
 学年は、私より一つ下でしたが、彼女の美人ぶりは、姫路市内の他校の生徒にも轟いていました。 もちろん、私もアコガレをもって、遠くから眺めていた一人ですが、でも、正直あまり近距離で見る機会もなかったので、彼女と同じ学年の奴らをうらやましく思ったものです。
 
 そういう、美人タイプですから、よくある偏見として、そんなに勉強ができるわけでもなく、適当にいいお嫁さんになるのかなあーと、皆、思っていたはずですが、それは、まったくの誤りで、この彼女は、我々周囲の誰よりも、りっぱな業績を成し遂げました。 
 
 この青春時代のマドンナが、やがて日本で世界で一流になるというその軌跡を、遠くから、かつ、ときどきですが、聞いていた私には、どんな空想の物語よりも素晴らしい現実のファンタジーです。
 彼女は、まさしく、我が姫高のスーパーヒロインでした。 そして、今は、スーパーウーマンのようです。 

f:id:Ayasamoneu:20211009214757j:plain

彼女は、美しい漆黒の髪でしたが、こんなイメージかな!