グッドゥ ナイシュ!

  今から、アイルランド英語の特徴を書こうと思ってますが、ただでさえ少ない私のブログの閲覧者(友人・身内を除けば、おそらく数人の一般人しかいないと思いますがーーー)ですのに、英語の1方言に興味のある人は、0人に近いでしょう。  まあでも、これもメゲズに書きます。 雑学的興味のある人も、いるかもしれませんので。
 
 それでは、まず、アイルランド英語、そのABC----Zのアルファベットから始めましょう。 皆さんは、イギリスでは、Zを「ゼッドゥ」と発音し、アメリカ英語では、「ズィー」と言うのをご存知のことでしょう。 アイルランドの英語では、その「ゼッドゥ」に加え、Hは、「ヘイチ」と言います。 これは、語源に近いのでしょうかね。 「へイチ」のほうが、理がかなってますが。 「エイチ」では、ハヒフヘホの音がありませんからね。 
 
 それから、これは、日本人には、想像もつかないのですが、Rは、「オアー」と読まれます。 単語のORによく似た発音になります。 アイルランドのテレビ局は、RTEと書くのですが、「オアーティーイー」と呼ばれてます。
 
 それから、アイルランド全域の特徴としては、Tの音が、単語の最後に来ると、その音が、Sの音と混ざったような不明瞭な音になります。 例えば、BUTやWHATの場合ーカタカナで書くのは難しいのですがー「バッシュ」や「ワッシュ」に近くなります。 これは、全ての単語に当てはまります。 クリスマスソングの「きよしこの夜」を、アイルランド人は、「サーイレンシュ ナイシュ、ホウリー ナイシューーー」と歌っています。
 
  それから、語中にくるDIの発音が、語尾のTと同じように、きちっ舌を上口蓋につけずに発音するので、「ディ」ではなく、「ジ」のようになります。 ちょっと難しい単語ですが、「すぐに」という意味のIMMEDIATELYは、イギリスやアメリカでは、「イミーディエトゥリー」なのですが、これが「イミージェトゥリー」のような発音になります。 ニュースキャスターでも、そう言います。
 
 このほか、アイルランドでの地域地域で、それぞれの方言があります。 私の住んでいる辺りでは、例えば、CAR(車)という単語を「キャーア」などと、単なる「アー」の音が、「ィヤー」になります。 また、あの英語特有の舌先を上下の歯で噛むあの変なTHの音が、もともとないのか、できないのか、とにかく、TとかDの音で代用している人が多いです。 だから、THREEとTREEが、よく似たものになったりします。 テレビでも、FATHER(父)の代わりにFADERなどとスペルしているコメディー番組などもあります。
 
 まあ、もっといろいろありますが、これらのアメリカやイギリスの英語からみて、かなりの差異のある特徴は、もちろん、私がすぐ見つけられたわけではありません。 こちらへ来た当初は、何か分かりにくいなー程度しか、認識できるものではなかったからです。 私のアメリカ英語の能力も、大したことなかったからです(そして、今も)。 でも、長年、地域に住んで、そして、子供が学校へ行くようになったりすると、こういうことが、次第に浮き出てくるのです。
 
 3ヶ月や半年の英語学校での勉強では、これらの差異は、なかなかわかりません。 みんな中級程度(日本で言う中級程度は、英語圏では、ヒヤリングとスピーキングに関しては、ほぼ初心者と同様ですが)か、それ以下の英語力で、英語圏に来ますから。 それに、どの国でも英語学校の先生などは、やはりわかり易く発音してくれますから(時々、そうでないのもいますが)。
 
  次は、ちょっとまた広めて、イギリスも含めた話をします。