英語か、やっぱり、でも難しいな!

   さて、これからは、外国に住んでいる今現在の私の言葉や言語の環境について、書いていきます。
 
 私は、以前にも書きましたけれど、英語ができるようになって、世界中の人と話がしたい、堂々と議論がしたい、という目的があり、それが、英語圏のこのアイルランドで長期滞在を始めた大きな理由の一つでした。
 
 英語というのは、やはり、今後、少なくとも50年は、まだ世界の共通語であることは間違いないでしょうかね。 100年後の地球が、どうなるか知りませんがーーー。 ともかく、中国の経済や軍事活動がいかに急速に伸びようとも、彼らが、世界制服しない限り、中国語が世界中で話されるということは、考えられません。 もちろん、アジアなどの地域限定的には、中国語の話者は、これからも加速度的に増大することは、間違いないでしょうが。
 
 ただ、ちょっと余談ですが、今年、中国のGDPは、日本を追い越して世界2位になると言われてますね。 まあ、まだ、日本も中国も、アメリカのGDPの3分の1ぐらいですが。  しかし、仮に今の経済成長が、同じように持続したとしたら(アメリカ年2%、中国年10%と設定)、何年ぐらいで、中国がアメリカに追いつくかと言えば、たった15年程です。 
 
 そして、同じような軍事費の支出をしていたら、中国の軍事力は、恐ろしく強大なものになってしまいます。 まあ、そのためにも、あの国の民主化の推進と、尖閣諸島にみられるような拡張主義の変更を促す運動を、中国の内外から進めていかなければならないのは、皆さん承知のとおりです。
 
 まあ、話はそれましたが、経済発展著しいアジアでも、インドでは、英語が、主たる公用語でありますし、東南アジアの国々も域内では英語が中心です。 だから、その中国の世界軍事制覇以外には、英語に代わる世界共通語は、当分ないと考えるのが普通でしょう。
 
 以前、エスペラントなどの人工語が、作られましたが、うまくいきませんでした。 エスペラントなどは、日本人にとって、とても習いやすい言語でしたが、やっぱり、生活者のいない言語は、存続していかないのでしょうか。  
 
 さて、その英語、その広がりと共に、多くの地域表現を生んでいることも、よく知られています。 ちょっと、日本語の方言のような感じで、英語は、世界中でその国・地域ごとの方言を形成しています。 この新しい方言化は、今も世界各地ですすんでいますが、アメリカ英語(米語とも言われる)が、拡がる前に存在したイギリス英語や私のいるアイルランド英語などには、もともとの方言が、いまも強く残ります。
 
 まあ、もっとも、これも、教育程度の違いなどで、個人差はありますが、なかなか、方言(英語では、アクセントという場合が多いです)は、シブトイです。 なにせ、かつての日本人と違い、イギリス人やアイルランド人も、その他の英語圏のネイティヴ・スピーカーも、皆、自分の英語、自分のアクセントに強い誇りを持っています。 これは、郷土意識などとも関係しているでしょうが、とにかくジコチューです。 
 
 それに彼らは、そのことをシンシャクして、外国人に話しかけるわけではありません。 語彙もスピードも、近所の人と同じように、外国人にも話しかけてきます。 まあ、よっぽど外界を知っている人は別ですが、普通のおじさん、おばさんは、我が道をいくです。 というか、彼らは、自分の話し方を、かえることができないのです。 そういう点では、日本人の柔軟性に比べ、非常に膠着的です。 まあ、日本人が例のとおり、周りを気にしすぎるというのも、あるかもしれませんがーーー。
 
 とにかく、アイルランドの、特に、農家のおじさんたちと話をするのは、非常にホネが折れます。