おかちゃん、こごり、オオキニ!

  それで、前回書いたよな感じで、地区(村)独自の言葉が、あと2つ3つありましたが、あまりおもしろくないので、特に書きません。
 
 それより、私の村では、「づつない」(ご飯を食べ過ぎて、動きにくい状態)や「もみない」(おいしくない、まずい)というような関西一般で、昔、使われてた言葉が、その一般地区より、長く残っていたような気がします。 これも、周囲との交流の少なさが影響していたものかどうか、わかりませんが。 しかし、いままでに書いたような言葉は、今の部落内の若い人たちは、おそらく全然知らないでしょう。
 
 また、私個人的には、小学1-2年生頃まで、「ありがとう」が言えずに、すべて「オオキニ」を」を使ってました。 「ありがとう」は、とてもハイカラに感じてました、当時。 おもしろいですね。
 
 それから、ちょっと脱線して、言葉自体ではありませんが、食べ物で、私の村や近隣の部落では、「こごり」という食べ物があります。 一般では、「煮こごり」という魚の料理がありますが、私たちのところでは、牛のスジを使って作ります。 これは、いまでもよく作られていますし、私の大好物です。 また、以前は、朝粥をよく作っていました、しかも茶粥でした。 
 私の母などは、茶粥は、部落の食べ物と言ってましたが、すこし前、奈良県の吉野地方での伝統食として、NHKで紹介してました。
 
 まあ、こんな感じですが、最後に、私の育った環境での言葉の関係で、もう一つ言いたいのは、私の家族あるいは親戚だけの言い方です。 それは、私たち兄弟姉妹は、父・母のことを、それぞれ「おとさん」・「おかちゃん」と呼んでいました。 昔のドラマなどで、「おっとさん」・「おっかちゃん」などという言い方を聞いたことがありますが、私たちのところは、つまる音がなく、平板に「おとさん」・「おかちゃん」です。
 
 これは、同じ村の同級生たちも、言わなかったので、子供の頃は、私は、恥ずかしくて、他人の前では、使えませんでした。 これは、恐らく、我が家の家系が、多くの土地を所有していたり、地区の代表を務めたりする、生粋の部落民の家系であるせいかもしれません。 つまり、昔からの言葉を、長く使ってきた可能性があるかもしれません。
 
 よく、「3代続かないと生粋の江戸っ子とは、言わない。」と言いますが、私の家は、貧困のために一般地区から部落に流れ込んできたシンザンモノではない、生粋の部落民と言えますかね。 なにも、自慢することでは、ありませんが?!
 次は、もう少し違う角度から、言葉について、引き続き書いていきます。