サイクリング、サイクリング、ヤッホー、ヤッホー!!!

  前回、水泳のことを書いたので、ちょっとスポーツのことを続けます。 2-3週間前、NHKの海外の情報発信番組(たしか海外ネットワークだったと思いますが)で、ヨーロッパのサイクリング熱の広がりを伝えていました。 そして、その例として、イタリアかどこかの国のとても整備された自転車専用道路を紹介していました。
 
 その道路は、もちろん自転車のみ走行可能で、幅2-3mくらい、田園地帯を走り、野の花が周りに咲き乱れていました。 そういう道だったら、ほんとうに私も一日中サイクリングしていたいです。 そして、その後、その番組では、こうした自転車専用道路は、ヨーロッパ中に張りめぐらされていると言い、それから、ヨーロッパの地図を縦横に走る道路網を画面に示しました。
 
 そこには、ナント、このアイルランドも、国を縦断する形で、そのような自転車専用道路があるように描かれているではありませんか。 ウソばっかり、アイルランドには、そんな自転車専用道路は、ありませんよ。 少なくとも、その番組で紹介されたような田園地帯を走るのどかなモノは、一切ないと言っていいでしょう。 車道の路肩を拡幅して、自転車道にしている部分が一部の都市部であることは、知っています。 でも、都市部で車の横を走るのと、番組で紹介されたような土地を走るのとは、大違いです。 まして、そのような道も、この国全体でも数キロほどしかないと思います。
 
 私は、NHKの情報の得方が、悪かったのではないかと、言っているのではありません。 たぶん、それは、アイルランド側の問題であって、その他のヨーロッパの水準では、トウテイ、自転車道とは言えないようなものまで含んで、そういうマップをつくっているのだと、思います。
 
 とにかく、この国では、自転車はあまり利用されていません。 とくに、日本やアジアで見られるような買い物に使う自転車は、皆無であると言えます。 天候が悪いせいと、ほとんど路肩のない道路が多いこの国の車道を走るのがとても危険だからだと思います。  まあ、そのわりには、競技としてのサイクリングは、盛んな方でしょう。悪天候にもメゲズ、頑張っている人はいます。 しかし、やはり、子供の自転車にしても、危険なので、あまり一般道で見ることはありません。 
 
 まあ、自転車道のことを一例にあげましたが、テレビで紹介される海外の情報などは、本当に、正確さを欠く場合が多いし、もちろん、それぞれ、発信側の主観によっても大きく変るので、いつもながらよく言われることですが、自分で確認するしかないのでしょう。 そして、権威を鵜呑みにせずに! 
 
 私も、若い頃、よく外国の情報を書いた本を読みましたが、その頃は、あまりそれぞれの著者の立場を考えずに、そんな本を読んでいました。 今、考えれば、かなり自論誘導の客観性に欠ける本もいっぱいあったなあーと思っています。 例えば、右翼的思想の強い学者のアメリカ礼賛の本などなどーーー。 もちろん、この私の記事も私の主観でしかないのは、当然ですがーーー。
 
 まあ、とにかく、そんなことは、多くの情報が交錯する今のインターネットの時代、もうあまり起こりえないでしょう。 けど、でも、大胆なことをする前には、一応、いろんな情報をチェックしてみてください。