崔監督と大学の先生との議論よかった!NHKの番組(日韓関係)から

  他のことを書こうと思っていましたが、この14日に放送されたNHKの日韓関係についての番組の中で、崔監督の怒りの発言が、ウェブ上でも話題になっていたので、ちょっと書きます。 
  
 崔洋一監督のあの発言は、ある日本人の若者の加害者の論理にたった妄想のような歴史観に反論したものです。 その人は、大学で歴史学を学んできたと言ったが、そんな極右的な史観を教えているのは、まあだいたい、どの学校か想像がつきますがーーー。
 
 しかし、私が、興味を持ったのは、その崔監督の若者に対するシャットアウト発言のあとで、横に座っていた大学の先生と崔さんが、他人の意見を封鎖してしまうような発言の是非について、大人の二人の議論があったことです。
 
 一つには、私は、この場合、どちらももっともだと思うことです。 崔さんは、知識も教養もある人ですが、同時に、この問題に関しては、ある意味で、在日としての当事者です。 この問題に冷静に議論することは、こういう極端に誤った史観を持つ意見を聞いた後では、つい、きつい言葉が出てしまうのは当然でしょう。 誰だってそうです。 
 
 一方、大学の准教授の意見も、毅然としていて、そして、民主主義の守護神のような、はっきりとした態度は、見ていて、すがすがしいものでした。 いくら間違った意見とはいえ、上から権力者のような立場から、他人の意見を抹殺してはいけないと。 
 
 この番組自体も編集されているらしいですが、このホットな場面をカットしなかっただけでも、NHKは、よくやったと思います。 結局、こういう本音の議論がないと、日韓関係のような難しいものは、先に進まないと思います。
そして、できれば、このての番組も、今後は、生放送でお願いしたいものです。
 
 それと、私は、若い頃からいつも思っていたのですが、こういう市民参加型の政治や社会問題を扱った討論番組で、NHKは、どのようにして、そういう人々を選んでいるのでしょうか。 結構、全国各地から来ているようですが。