なんでやねん、谷亮子

 参院選の結果は、どうなのでしょう。 問題山積のこの国を運営していくという点に関して。 それにしても、マスコミは、なぜ、「消費税増税論議に待ったがかかった。」などと、言うのでしょうか。 得票を伸ばした自民党も言っていたし、自民・民主の2大政党の得票を集めると国民の大部分が賛成しているように見えるのですが、この私にはーーー。
 まあ、この先、日本の政治が停滞し、それがかえって、国民を苦しめるようになっても、しかたがない。 自分たちで選んだのだから。 私は、菅直人を個人的に好きなだけであって、民主党自体には、そんなでもない。 小沢一郎が、前面に出る民主党なら御免です。 小沢一郎は、自民党よりも、より自民党的です。 
 
 政権交代があるというのは、国民の政策への積極的な関与という点と、政治家と官僚の癒着を阻止するという点において、非常に健全な政治の姿であると思うし、そのスパンも4・5年ぐらいは必要でしょう。 そうでないと、今回のような場合、戦後60年以上、ほとんど自民党政権であったものを、たった9ヶ月・10ヶ月で、政権交代をした新たな政権が、そんなに早く成果を出せるはずがない。
 
 アメリカやヨーロッパは、政権交代の長い歴史があるから、交代した後、数ヶ月でその新政権の評価がさけばれる。(たとえば、オバマの100日間とか)
 
 日本人は、中国などの国が、1党独裁で、民主主義的でないと言ってきたが、ほんのこの前まで、この国も1党独裁状態だった。 いままでは、経済の好調さで、あまり表面化されなかったさまざまなネガティヴな面も、健全な政権交代が、もっと早い時期にあったら、日本は、もっと素晴らしい国になっていたかもしれない。
 
 まあ、しかし、私は、日本人の英知と努力の精神を信じているので、イザというときには、この国の人間は、立ち上がるだろうと、確信している。 今は、この政治状況を長らく静観していきたい。
 
 ただ、今度の選挙のことで、最後にもう一つだけ言いたいのは、谷亮子のことである。 本人の政治思想や政治的教養の程度は知らないが、言われている「政治と柔道を両立する、オリンピックも目指す。」ということが、本当だとすれば、甚だ腹立たしい。
 私も弱いながらも柔道をずっと続けていこうと思う人間だから、今回のことは、よけい残念に思う。 今回のことは、政治と柔道の双方の世界の人間に失礼な所業だと、私は思う。 彼女の柔道は、確かに強かった。 しかし、このようなことをする人間を、私は、「柔道家」とは、呼びたくない。
 
  政治家や公務員の数を減らせ!という意見が多いこの時勢で、このような人間を選んでいいものか。