テレビ番組から2題

 3・4日前、こちらのテレビ(JSTV)を見ていて、おもしろい話題が2つありました。 どちらも同じ日のもので、1つは、スタジオパークのインタビューで、ある科学者が、「日本人の腸内細菌と外国人のそれは、その細菌叢が異なる。 つまり、日本人の腸の中には、海草を分解する細菌などが多くいるのに、他の国の人には、そういうものがいない。」とかと言う内容のものでした。
 
 私も、昔ちょっと仕事がら、腸内細菌の文献などを読んだことがありますが、その当時は、このような詳しい情報はありませんでした。 この科学者の言葉が、正しければ、幼い頃から食べてきたものを中心とした食物を摂ることが、やはり大事なのでしょう。 外国にいる私などは特に! まあ、もっとも、年齢を重ねていく過程で、動脈硬化などの悪化を防ぐためにも、海草や青魚などを多く摂るようにするのは、誰にも当てはまると思いますがーーー。
 
 次の話題は、クローズアップ現代で捕鯨問題がテーマでした。 今回の国際捕鯨委員会の議長案は、結局、その後、流れてしまいましたが、この日の内容は、その議長案の解説でした。 大まかに言って、沿岸商業捕鯨の一部再開と南氷洋での捕鯨の削減というものでした。 その内容の詳細は、ともかく、なぜ20年も膠着状態にあったこの委員会が、今、このような案を出してきたのか。 
 
 この番組の中で、それは、中国などの新興国の台頭もあり、多様化する国際世論の中で、日本やオーストラリアやアメリカなど先進国間に、捕鯨問題のような小さなことで溝を作りたくない、というアメリカの思惑から、この案が提出された、と報道していた。
 
 もし、本当にそうなら、アメリカは、やはり、いつもながら勝手なもんだな、と私は思う。 自分たちにとっては、もともと小さな問題でしかなかった。 でも、我々アメリカ人は、鯨を殺したくないから、日本人お前も従え、と言ってきた。 今は、もうアメリカの力は、そんなに強くはないので、日本をもっと自分の方に引き寄せておこう、という感じなのか。 前にも捕鯨問題のことは書きましたが、科学的な立場で論じてもらいたいものです。 
 
 書きながら、今思いましたが、この2題、どちらも関連がありそうな、なさそうなーーー。